PR

GQ JAPAN GQ JAPAN

約2億円の特別なベントレーは、なにがスゴイのか?

バカラルは2シーター・オープン。
バカラルは2シーター・オープン。
その他の写真を見る(1/6枚)

 ベントレーが発表した2シーター・オープン「バカラル」を、大谷達也がイギリスで取材した。12台限定のスペシャルモデルに迫る!

ルーフを持たない2シーター

 「このクルマがそのまま販売されて路上を走り出すとはとても信じられない」

 これが、ベントレー「バカラル」を目の当たりにして抱いた私の第一印象である。

 3月初旬、ベントレーはニューモデルのバカラルをイギリスのクルー本社で発表した。本当はジュネーブショーで披露される予定だったものの、ショー自体がキャンセルされたため、オンラインでの発表を余儀なくされたのだ。

ボディカラーは、顧客のリクエストに柔軟に応じる。
ボディカラーは、顧客のリクエストに柔軟に応じる。
その他の写真を見る(2/6枚)

 バカラルは公道を走るために作られたロードカーで、生産台数はたったの12台。「発表時点で完売済み」というのがこの種のモデルでは常識になりつつあるけれど、バカラルも例外ではない。価格は未発表。ただし150万ポンド(約2億円)と噂されている。

 ひと目見てわかるとおり、バカラルはオープンモデルだ。それどころか、そもそもルーフを持たないバルケッタ(“小舟”の意味。軽快なオープン・スポーツモデルに用いられる)としてデザインされた。しかも2シーターというのはベントレーとしてかなりの変わり種といえる。

 ベントレーでチーフデザイナーを務めるステファン・ジーラフ氏は、バカラルを2シーター・バルケッタとした背景を以下に述べた。

 「デザイナーとして、バカラルのようなオープンモデルの可能性は常に念頭にありました。ただし、ルーフを持たないために実用性は低く、ベントレーのカタログモデルとして製品化するのは現実的ではありません。しかし、今回は12台のみの限定生産なので、思い切ったチャレンジができました」

 年間生産台数1万台と、量産メーカーに比べればはるかに数の少ないベントレーであるものの、1モデルあたりの年間販売台数は軽く1000台を超える。雨の日に使い物にならないバルケッタに、1000台超の需要が望めるとは考えにくいが、12台だけなら極めつけに裕福なベントレー・ファンからの支持がえられるだろう。バカラルが企画された背景には、そんな市場の読みも影響したようだ。

環境に優しい素材を作ったインテリア。
環境に優しい素材を作ったインテリア。
その他の写真を見る(3/6枚)

開発を担ったのは名門コーチビルダー

 今回、バカラルの生産を担当するのはコーチビルダーのマリナーである。16世紀に創業したマリナーは、注文主のオーダーに従って馬車(coach)を製造(build)する事業を長年営んできたが、19世紀終盤になると自動車用のボディ製造にもビジネスを拡大した。

 とりわけ高級車のボディ作りを得意としていたこともあって早くからロールス・ロイスやベントレーと関係を深め、1959年には当時ベントレーの親会社だったロールス・ロイスに買収される。その後、ベントレーがロールス・ロイスから独立したことに伴い、マリナーはベントレーの一部門となって現在に至っている。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ