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2114万円の「G63」はなぜ売れまくるのか?

 1979年は、サザンオールスターズの「いとしのエリー」が大ヒットした年でもあるけれど、ソ連がアフガニスタンに侵攻した年でもある。1975年にベトナム戦争が終わって平和が訪れると思っていたらそうではなかった。1980年のモスクワ オリンピックはアメリカ主導で日本もボイコット、東西冷戦の真っ只中だった。ところが、1989年にはベルリンの壁が崩壊、世界史は終わったといわれていたのに、2001年には9.11が起きて……と、書いているとキリがないけれど、つまり、この激動の世界にあって変わらぬもの、それがGクラスなのである。

SUVのカタチをしたホンモノのスポーツカー

 目の前のメルセデスAMG G63は、「designo グラファイト」という、メタリック ペイントをまとっている。これだけで22万8000円もするオプションである。

 初代Gクラスから継承した数少ないパーツのひとつであるドアノブに手をかけてドアを開けると、真っ赤なレザーの内装が現れる。シートはAMGならではのスポーティなデザインで、オオッと思う。武骨な外見に似合わぬオシャレ具合。平和っていいですね。こちらは、「AMGレザーエクスクルーシブパッケージ」という、81万1000円もするオプションである。メルセデスAMG G63の車両本体価格は2114万円だからして、これらオプションを足しても、100万円ほど高くなるだけである。これは足しておいたほうがよいのではあるまいか。2114万円の支払いができるひとにとって、2100円が2200円になるほどの違いでなし。たいした違いはないに違いない。

リアシートはヒーター機構付き(3段階の温度調整機能付き)。
リアシートはヒーター機構付き(3段階の温度調整機能付き)。
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 このメルセデスAMG G63が、1192万円のG350dと、1623万円のG550、2モデルあるほかの日本仕様のGクラスのなかでも、高い人気があるらしい。メルセデス・ベンツ日本の広報によると、車種別の数字を発表していないので具体的なことは申しあげられないけれど、国内で販売しているGクラスの相当数がG63で、そのG63は全AMGモデルの販売台数トップ5に「余裕で入る」という。

 ちなみに私が試乗したG63の広報車は、初度登録2018年9月、ということは発売時に用意された2年前の個体で、走行距離は2万5000kmに達している。それなのに広報車として使われ続けているのは、ようするにG63が飛ぶように売れちゃって、広報車に回すタマがないからだという。

 漏れ伝え聞くところによると、Gクラス、なかでもG63のお客さんのほとんどがキャッシュで支払いするそうである。もちろん全額。その月の支払い分を毎月キャッシュでディーラーにもってくるひともいらっしゃらないでしょうけれど、2114万円もする高級車だというのに。あるところにはある、ないところにはない、というのがマネーである。

リアシート用エアコンも備える。フロントとは別に温度、風量を調整出来る。
リアシート用エアコンも備える。フロントとは別に温度、風量を調整出来る。
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 さて、そのG63の人気はどこからきているのか? ということについて、独断と偏見でもって、いささか考えてみる。というのが今回のG63の試乗テーマである。

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