なにもかもが贅沢だ! アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ・ヴォランテ試乗記
いわゆるドライブ・モードはGT、スポーツ(S)、スポーツ・プラス(S+)の3種類の設定があり、Sになると歌声がもちろん大きくなり、S+にするとアダプティブ・ダンパーが俄然硬くなる。
それでも、DBSスーパーレッジェーラ・ヴォランテはどこかやさしい。21インチにもかかわらず、オープンであるにもかかわらず、いや、オープンにしているから、ということもあるけれど、ランプの魔人ジニーの両手にアラジンたちが乗っているときに、たぶんアラジンが感じているような爽快さ、快適さがある。トラスト・ミー!!
それにしても、もしもこのクルマを筆者が買ったとして、私は爆音を轟かせて、いったいどこへ行けばいいのだろう? いつも行っている郊外のショッピング・モール、ではないですね。ガレージにはメルセデス、フェラーリ、ベントレー、ポルシェなんぞが並び、ヨットとプライベート・ジェットがあって、家がトーキョーとロンドンとモナコとスイスとサンフランシスコとカリブ海に……。
いやはや想像がつきません。ともかく、ものすごく多忙なひとが気晴らしをしたいとき、役に立ってくれる1台ではあるまいか。
文・今尾直樹 写真・安井宏充(Weekend.)
