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タトゥー・カルチャーの現在と、そのアウトサイダーな魅力

 街角のカルチャーを伝えるドキュメンタリーフィルムシリーズ『STREET STORIES』の第2回目のテーマはタトゥー。和彫りを意味する入れ墨と、主に洋彫りを意味するタトゥー、その2つが混在する現在の日本。常にその是非が問われるこのカルチャーについて、日本が世界に誇る入れ墨の第一人者である三代目彫よし、ユースから絶大な支持を得るタトゥー・アーティストのUE、古き良きアメリカンバーバーのカルチャーとタトゥー・カルチャーを愛するMR. BROTHERS CUT CLUBの面々、そしてタトゥーと共に生きるモデルのHYPERBEAMCATに話を聞いた。

 東京の街中や、日本各地の繁華街において、和彫り、洋彫りを問わず、タトゥーを身体に入れた人々を目にすることは年々増えているのではないだろうか。日本と比べてよりタトゥーが一般的なものである諸外国からの観光客の増加も勿論あるだろうが、やはり日本の若者にとってもタトゥーが身近なものになっているからこそだ。

 しかし、だからといって日本の社会においてタトゥー・カルチャーがより広く受容されるようになったのかというと、かならずしもそうとばかりはいえない。民放各局の音楽番組においては、タトゥーを入れたミュージシャンはそのタトゥーを隠さなくてはいけない。映ってはいけないモノとして扱われたままだ。

 海外では、世界中からタトゥー・アーティストが集まって、その技術を披露するタトゥー・コンベンションが各地で大規模に開催されているが、日本ではそのようなイベントは行われていない。そうした現状に触れて「三代目彫よし」は「よそで受け入れられて良しとされているものが、日本にきて否定される、というそんなばかなことはない。それって、(タトゥーの文化の点では)日本が後進国だっていうこと。非常に嘆かわしい、と思います。日本人として。国際的な文化交流は、日本にとっては絶対に必要なことだと思うんですよ。それに、入れ墨云々なんて小ちゃい話じゃないですか。俺が総理大臣だったら、入れ墨、いいじゃないか、全部認めちゃえよって言っちゃうけどね」と語った。

Photo: Luc-Yan Picker
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 タトゥー・アーティストのUEは、自身の身体に入れたタトゥーに対しての後悔は一切ないと述べたうえで、「海外の方がより市民権を得ているというか、タトゥーが入ってるからどこに入れないとかがないので、その点では日本は遅れてるというか、足枷が多いように感じますね」と、日本の現状に対する意見を述べた。

 とはいえ、タトゥーを取り巻く環境は少しずつではあるが変化して来ていることも事実だ。全身タトゥーだらけのミュージシャンが雑誌の誌面に登場することは、もはやそんなに珍しいことではないし、UEのところには親子揃ってタトゥーを入れに来る客もいる。そして、タトゥーをしたバーバーによる高いカット技術で知られる人気のバーバー「MR. BROTHERS CUT CLUB」には、彼らのスタイルに憧れる若い子達が集まるようになって来ている。三代目彫よしは「入れ墨に限らず文化はすべからく向上するべきものであって、退化すべきものじゃないと思う」と語る。タトゥーは、かつてタトゥーそのものが持っていた意味を変容させながら、新たな時代に向けて進化を遂げている。

Photo: Nobu Arakawa
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Photo: Jaehun Kim
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Text: Maruro YamashitA

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