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時計バブルにご用心

 しかし、今の状況がつづくとは思えない。靴磨きの少年に投資を薦められたジョセフ・P・ケネディは、世界大恐慌が来ることを予想したという有名な話がある。今の時計の世界も同じだ。普通の人たちが、〇〇という時計をいくらで買った、いくらで売れたという情報を話すようになった。そう考えると、時計バブルの崩壊は案外近いのではないか。事実、高値を付けていた一部のスポーツウォッチは、急激に値を下げつつある。

 長期的に見ると、希少なパテック フィリップや、世界にいくつもないロレックスは、景気の如何に関わらず、今後も値段を上げるだろう。ただし、時計そのもの、とりわけ量産されたモデルが投資対象になるかというと、怪しいと思っている。そんなことはない、と主張する人たちはぜひ筆者を見られたし。世界中の魅力的な時計を見、買う機会があった筆者は、今頃大金持ちになっていてもいいはずだ。しかし、そうなってはいないのである。

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Masayuki Hirota

 1974年、大阪府生まれ。時計ジャーナリスト。『クロノス日本版』編集長。大学卒業後、サラリーマンなどを経て2005年から現職に。国内外の時計専門誌・一般誌などに執筆多数。時計メーカーや販売店向けなどにも講演を数多く行う。ドイツの時計賞『ウォッチスターズ』審査員でもある。

 Words 広田雅将 Masayuki Hirota

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