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パリの新進ブランド「カサブランカ」のデザイナーに迫る!

 あいみょんやナルバリッチのJQがステージ衣装として着用するなど、フランス発の新進ブランド「Casablanca(カサブランカ)」に注目が高まっている。パリのストリートの主要人物で、モロッコ生まれパリ育ちのデザイナー、シャラフ・タジェルに迫った。

ブランドを象徴するシルクシャツの絵柄は、すべて手書きで描かれている。左が専属ペインターのクエンティン・ビドー。
ブランドを象徴するシルクシャツの絵柄は、すべて手書きで描かれている。左が専属ペインターのクエンティン・ビドー。

--シャラフさんはいつパリへ移住したのですか?

 3歳の頃だよ。生まれたのはモロッコのカサブランカ。父と母は現地の縫製工場で働いていて、そこでふたりは恋に落ちたんだ。父はビジネスの才覚があったみたいで、多くの女性が工場で働いているのを見て、かの女たちに化粧品を売るサイドビジネスを始めた。でも母にだけは、売らないでプレゼントしていたみたいなんだ。父さんスゴイね(笑)。

--3歳までだと、カサブランカの記憶は曖昧?

 いや、毎夏のバカンスの時期は家族で帰っていたから、第2の故郷みたいな場所だよ。両親のラブストーリーがこの街で生まれて、僕が生まれた。僕は洋服を通して愛を伝えたいと思っているから、ブランド名はカサブランカ以外に考えられなかった。僕にとってカサブランカは愛の象徴なんだ。

--いい話ですね。パリではどのエリアで育ったのですか?

 18区のベルビルさ。チャイナタウンのイメージが強いけれど、ベルビルはパリのなかでも多くの人種が共存している街。僕みたいなアフリカ出身もいるし、アジア系、中東系、黒人、白人のほとんどすべての人種が、同じクラスの中にいた。僕はベルビルという街で、肌の色や宗教ではなく一個人として人を見ることを学んだんだ。

--ナチュラル・ボーン・ダイバーシティ! パリはいきなり移民が増えたように思われがちですが、以前から人種が混ざり合った環境だったんですね。

 そうだね。子供の頃からそれが普通だった。人種だけではなく、階級もバラバラ。小さなケンカは日常茶飯事だったけれど、ちゃんとお互いを尊重して共存していた。

--なのに、2015年にパリ同時多発テロが起こってしまった。しかも、パリのダイバーシティを象徴するエリアで。

 ショックだったよ、本当に。それ以降、まわりの僕を見る目が変わったんだ。モロッコ出身だし、ヒゲも生やしているし、ちょっと強面だしね。イスラム系というだけで、一括りに見られるのが本当に悲しかった。自分にとってもパリにとっても悲しい出来事だった。でもね。怯えたような視線は、すぐに感じなくなったんだ。今では、あの事件が起こって逆にパリがひとつになった気がしている。まるで大きなひとつの家族みたいにね。

--テロの悲しみは消えていないけれど、みんな前を向いているんですね。では次に、1月のパリで発表した2019-20年秋冬コレクションについて教えてくれますか?

 今シーズンのテーマは“ミッドナイト・イン・カサブランカ”。ジェントルマンの夜のワードローブ、夜に出掛ける時に映える服を作りたかったんだ。ベースはクラシックなんだけど、少しリスクのある大胆さを意識してね。

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