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今度のドゥカティは扱いやすさが大きく向上--旅に出かけたくなる「ムルティストラーダ1260 エンデューロ」に試乗

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ドゥカティ ムルティストラーダ1260 エンデューロ|DUCATI Multistrada 1260 Enduro走行中の車体の状況を正確に読み取る電子制御サスペンションによってアーバン、ツーリング、スポーツ、オフロードといったシーンに応じて最適なセッティングを導き出している。
ドゥカティ ムルティストラーダ1260 エンデューロ|DUCATI Multistrada 1260 Enduro走行中の車体の状況を正確に読み取る電子制御サスペンションによってアーバン、ツーリング、スポーツ、オフロードといったシーンに応じて最適なセッティングを導き出している。

車体はコンパクトに、制御は緻密に

 迫力あるスタイリングは従来モデルから変わらないものの、車体は明らかにコンパクトになっている。サスペンションを前後とも15mmショート化し、ハンドル周りもコンパクトにまとめている。

 跨ってみると、見た目通りフレンドリーさが増している。それはムルティストラーダ1260 Sと従来のエンデューロの中間といった印象で、身長165cmのライダーにとって、依然としてボディは大きいものの、それまでのように手に余る感触は少ない。

 走り始めてみると、マシンのフィーリングに従来モデルと大きな違いを感じる。まず、最初に気付くのはエンジン。低速域のトルクが明らかに豊かになっている。実はこの新型エンジンはムルティストラーダ1260 Sで経験済みであり、なおかつ、従来モデルに搭載されていた可変バルブ機構を持つテスタストレッタDVTエンジンでトルク不足を感じることはなかったが、車重が重いエンデューロでは、よりメリットが大きく感じられたのだ。

 ハンドリングはサスペンションユニットがショート化されたことでリニアさが増している。従来モデルは、大柄なマシンをダイナミックに操るゆったりしたサスペンションの動きが持ち味であった。それはそれで醍醐味だったが、新型では引き締まったドゥカティらしいスポーティさが感じられるようになった。

 オフロード性能もよりコントローラブルになっている。まず、コンパクト化により精神的なプレッシャーが大きく減ったことが嬉しい。ストップ&ゴーの多い市街地でも同様ではあるが、それよりもオフロードセクションでちょっとバランスを崩したような場面で、この数センチのコンパクト化が大きな意味を持っている。

 さらに電子制御が高性能化したことで、コーナー立ち上がりのスライドは安心感と快感が両立している。スロットルを開けても締めても滑ってしまうような、グリップしないダート路面で重量級マシンをコントロールするのは勇気もテクニックも必要。しかし、電子制御が緻密のため、どんな状況でもマシンの挙動を安定させ、安心感が高まっている。

 エンデューロという名前もあって、従来モデルはオフロードのエキスパート向けのマシンとイメージされることが多かった。もちろん、その性能は疑いのないレベルであるが、1260となった新型は、オフロードマシン的なクセのない、よりアドベンチャーマシンらしいオールラウンダーに仕上がっており、幅広いレベルのライダーが納得できるマシンに進化しているのだ。

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