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エントリーモデルと侮るなかれ! 最も楽しいSクラスかも--メルセデス・ベンツ S400dに試乗

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 試乗車は、全長が標準ボディ(5125mm)に対して160mm延長されたロングボディでオプションのAMGラインプラスとさらにショーファーパッケージまで装着した豪華仕様だった。ポーセレンというホワイト系のレザーシートをメインに、ダッシュボードの上下段にはブラックのレザーを配した2トーンのインテリアは、なんとも華やかだ。

 座りのいいシートに体を預けスターターボタンを押すとわずかな振動とともにエンジンが目覚める。700Nmもの大トルクを1200回転から発揮するため、ほとんど右足に力を込めることなく、わずかなアクセル操作によって市街地から高速道路まですべての日常領域をカバーできる。直6エンジンならではの静かさと滑らかさは、ちょっとディーゼルとは信じがたい。高速道路で試しにアクセルを踏みこむと、3000回転を超えたあたりではちょっといい音に感じるくらいだ。

 足回りは連続可変ダンバーとエアサスペンションを組みあわせた電子制御式のAIRマティックサスペンションを標準装備する。タイヤはオプションの20インチ(ピレリPゼロ)で、フロントは40、リアは35偏平のものが装着されていたが、そんなことは乗り心地になんの悪影響も及ぼさない。これぞSクラスともいうべきしなやかさだった。ひっかかるところのないスムーズなステリングフィールに、当たりは柔らかいけれどもしっかりと路面を掴む足の感覚はなんともいえない。アクセルに少し力を込めると背中を押してくれるように加速し、とても心地よい。より固めの足がお好みなら走行モードをスポーツにすれば、過敏ではなくほどよく引き締まった素直な操作性が得られる。ほとほと感心するのは、これだけの図体でありながらも運転が楽しいということだ。

 「S300h」が出たときには、これぞベストインSクラスだと感じたのだが、「S400d」はハイブリッドシステムなしで、静粛性も滑らかさも運転する楽しさも上回っている。唯一劣るのは「S300h」のカタログ燃費(JC08モード)がリッター20km超だったのに対して、リッター14.2kmになったことだけだ。それでも7速だったATが「S400d」では9速になっているし、乗り方次第ではその差は縮まるだろう。しかし、直6エンジンのことを“完全バランス”や、“シルキーシックス”などと称するが、それはガソリンでもディーゼルでも変わらないのだということを、あらためて思い知らされた。今さらだけど、素直にいいクルマというほかない。

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