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将棋が好きだ、というのが根底にないと、最後のところで頑張れない 淡々と王道を行く「ゆとり世代」名人、佐藤天彦

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将棋が好きだ、というのが根底にないと、最後のところで頑張れない 淡々と王道を行く「ゆとり世代」名人、佐藤天彦

「将棋界はそれこそ非常に個性的な人が多いんです。それぞれが将棋盤のなかに自分の宇宙というか世界観を持っている。その人の個性が将棋盤のなかに詰まっていくんですね。対局は、その個性のぶつけ合いでもある。だから将棋を鑑賞する人は、見ていて、その人自身の人生観みたいなものも感じとることができる。将棋は、本当に棋士によって違いますので、そういうところは見ていてきっと楽しめる部分だと思うし、自分が指してもいいし、他人の将棋を見ていても楽しい。コンピューターが出てきたらそれはそれで面白いし、だからといって人間の指す将棋の魅力が損なわれるわけでもない。そういう将棋の広さ、深さ、懐の深さみたいなものがあるからこそ、こうして連綿とつながってきているのかなという気がしますね」

2018年の抱負をお聞かせください。

「僕のなかでは名人防衛が一番大きいところですけど、一応17年はできたということで、やっぱり二冠、三冠をとるような棋士になりたいなとは思いますね。ここから先に進むことを目標にしたいなと思ってます。ちょっとずつでも前に進みたい」

2020年の東京オリンピックまで名人位を持っていてください。

「持っていれば、5期獲得で永世名人。それはぜひ(笑)幸せを手にしたいです」

そのための秘策はありますか?

「秘策でタイトルをとれるほど甘くない、というところがあるんで、淡々と頑張るしかないですね」

「ゆとり世代」の天彦名人は、王道をいく。


 AMAHIKO SATO

 棋士番号263。1988年1月16日福岡県生まれ、中田功七段門下。2006年四段、2016年九段。獲得タイトルは名人2期。棋戦優勝は叡王戦1回、新人王戦2回。受けの強さと負けにくい棋風で知られ、優雅な私生活から「貴族」の呼び名で親しまれる。

 

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