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「新日本論」-私たちが知らない「韓国から見た日本」 韓国版『GQ』で「最近の日本」特集

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「新日本論」-私たちが知らない「韓国から見た日本」 韓国版『GQ』で「最近の日本」特集

 ポスト宮崎駿の最有力候補

 カルチャーのレポートは、SMAPの解散に触れたアイドル論や山下達郎の音楽性に迫ったシティポップ論などが並ぶ。なかでも日本人以上に詳しいと思われるのが、新海誠や庵野秀明の近況を伝えるファン・イウン氏の「宮崎駿以降のジャパンアニメーション」だ。業界では神と呼ばれる宮崎駿は1970年代から40年近くトップを守り続けた人物である。日本アニメを世界に発信した功績は言うまでもない。ポスト宮崎としてまず名前が挙がるのは『君の名は。』を大ヒットさせた新海誠だろう。彼の強みはストーリーに溶けこんだ豊かな感性だろう。彼の感性は、2000年代以降のハリウッド3DCGアニメに慣れてしまった観客の目を再び日本アニメに向けさせることに成功した。次回作に期待する声は高いが、現実は厳しいようだ。質の高い制作チームを維持するのは難しい。彼は次回作のためにまず新しい制作チームを作らなければならないのだ。

 『時をかける少女』で知られる細田守は、新海が登場するまではポスト宮嵜の一番手だった。『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』などは、人気は高かったものの作家性に欠けていた。細田は自分だけの独創的なビジュアルを作ることができなかった。実写映画のようなストーリーを進める能力には長けているが、そのストーリーにあう最適な絵を見せられなかった。

 庵野秀明は誕生20周年を超える『新世紀エヴァンゲリオン』以降、日本アニメ界においてゆるぎない地位を築いてきた。しかし彼はアニメよりも実写映画に力を入れているようだ。総監督を務めた『シン・ゴジラ』は大ヒットを記録し、続編の制作も決まっている。『エヴァンゲリオン』の劇場版の制作は進んでいるらしいが、庵野の立場は監督というよりもはやプロデューサーに近い。

 だが、ここに来て思いがけない人物が”ポスト宮崎”に名乗りを上げた。誰あろう宮崎本人が2013年の引退宣言を撤回し、長編制作復帰をアナウンスしたのだ。彼の”空席”は結局彼にしか埋められないのだろうか? 活力を取り戻した日本アニメ界で、もうすぐ新しい王が現れると私は信じている。

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