ランボルギーニとサーヴェロの情熱から誕生したバイクとは?

 

 ランボルギーニは熱狂的なファンを惹きつけるスーパースポーツカーを作り続けている自動車メーカーだ。一方のサーヴェロは、トライアスロンバイクで世界中のトライアスリートたちから圧倒的な支持を得ている。この両社がコラボレーションすることで生まれたトライアスロンバイクが「サーヴェロ P5Xランボルギーニ・エディション」だ。 

 ジュネーブジュネーブ・モーターショーで披露されたサーヴェロ P5Xランボルギーニ・エディションは、その名が示すように、サーヴェロのトライアスロンバイク、P5Xがベースとなっている。サーヴェロは史上最速のトライアスロンバイクを生むために、トライアスリートたちを徹底してリサーチ。P5Xはトレーニング、レース、移動の各シーンにおけるトライアスリートのニーズに応えたバイクだ。 

 

 世界一過酷と評されるアイアンマンレースでは23本のウォーターボトルやパンク修理キットなどをバイクに収める必要がある。そのために大容量のストレージを備えている。アームレストやサドルの前後位置など、効率の良いペダリングに欠かせない各種調整は、ミクロレベルで可能。しかもアイアンマンレースでは180kmを走るため、強靱な剛性を確保しつつもエアロダイナミクスも重要になる。P5Xは風洞実験に180時間以上も費やして空気抵抗の少ない独自のフレームを採用しているのが特徴だ。

 この P5Xに、ランボルギーニのデザインセンター「チェントロスティーレ」がアートワークを施したのが、サーヴェロ P5Xランボルギーニ・エディションというわけだ。ランボルギーニのファンにとってはなじみ深い黄色のトップコーティングとY字模様が、フレームやフォーク部分に飾られている。

 今回のコラボレーションのきっかけは、同社が運営する「ランボルギーニ・アカデミー」で、ドライビングテクニックを学ぶドライバーたちにサーヴェロのバイクに乗せ、体を鍛えている等、ランボルギーニがサーヴェロのバイクの素晴らしさをよく知っていたことにあるようだ。

 またどちらもライバルメーカーと比べれば比較的新しいメーカーながら、研究・開発に対する並々ならぬ情熱や、新製品を作るたびに自らに課すレベルを引き上げる真摯な姿勢など、共通点が多いのも理由かもしれない。 

 ランボルギーニのチーフ・マーケティング・オフィサーであるカティア・バッシは「一流のパフォーマンス、卓越したデザイン、イノベーションを旨としたこのコラボレーションは、両ブランドにとって必然的なものでした」と言う。

 これに対してサーヴェロ・サイクルズのロバート・デ・ヨング社長も「この限定マシーンが、ワールドクラスの製品とパフォーマンスに情熱を燃やす、両ブランドを結びつけました」と応える。 

 このサーヴェロ P5Xランボルギーニ・エディションのサドルに座れるのは、世界でわずかに25人。世界限定25台を示す通し番号は、サドル下のシートポストに刻まれる。