西海岸から伊リヴィエラ地方の美しい港町“ポルトフィーノ”へ! フェラーリ最新の2+2GTクーペ・スパイダー登場 - 産経ニュース

西海岸から伊リヴィエラ地方の美しい港町“ポルトフィーノ”へ! フェラーリ最新の2+2GTクーペ・スパイダー登場

 2017年8月下旬に正式車名とモデル概要、そしてオフィシャルフォトがリリースされ、9月のフランクフルト・モーターショーにおいてワールドプレミアに供されたフェラーリのニューカマー「ポルトフィーノ」が、この219日に日本国内でも正式デビューを果たした。 
 「ポルトフィーノ」とは、フランスとの国境にほど近いイタリアはリグーリア州の高級リゾート地。その美しい港町から採ったネーミングだ。西海岸の名を冠した「カリフォルニアT」に代わる新たなクーペ・スパイダーの2+2シーターGTモデルである。
 2008年にデビューした「カリフォルニア」はV8エンジンをフロントに搭載したFRレイアウトによる22シーターのGTカーというフェラーリとしては初めてのタイプのモデルであった。また2ボックス・ファストバックの全天候型リトラクタブル・ハードトップ機構を備えて「ファストバック・クーペ&エレガント・スパイダー」と銘打つとともに、直噴ヘッドのエンジンやツインクラッチ式7速シーケンシャルトランスミッション、そしてアイドリングストップ機構付きなど、のちのフェラーリに搭載される新機軸を一挙に盛り込んだ意欲的なモデルでもあった。
 また、2014年には現代のダウンサイジング・トレンドに従って、V8エンジンを3.9?に縮小するとともにツインターボ化した「カリフォルニアT」へと進化を果たしたことは、まだ記憶に新しいところであろう。ポルトフィーノは、そうした基本的な成り立ちやコンセプトについてはカリフォルニアTを継承したといえるが、中身は別モデルというのがふさわしいほど大幅にブラッシュアップされているという。
 日本国内発表会の当日、壇上でプレゼンを担当したフェラーリ極東・中東エリア統括 CEOのディーター・クネヒテル氏曰く、「ポルトフィーノのために設定した課題のなかでも達成に困難を極めたのは軽量化でした」。事実、フェラーリ技術陣が「完全新設計」と強調するアルミ合金製スペースフレームは、35%の剛性アップを図りつつも車重は大幅な軽量化を達成している。ボディシェルのみならず、各部のディテールをひとつひとつ見直した結果、カリフォルニアTに比べて80kgもの重量削減に成功している。結果、「よりシャープでソリッドなドライブフィーリングを楽しむことができる」とのことである。
 くわえて「ドライビングエモーションを高めるため」に、フェラーリの誇る電子制御システムにもさらに多くの改良が施されたという。最大の眼目は同社GTモデルとしては初導入となる電動パワーステアリング。また、第3世代の電子ディファレンシャルであるE-Diff3を統合管理するシステムも注目に値する。「スタビリティを損なうことなくステアリングレシオを7%減らし、操舵の応答時間も削減した」とはクネヒテル氏の言である。
 
 “GTの世界を広げる新型フェラーリ”と標榜する新生ポルトフィーノは、ここ数年のフェラーリとしては珍しく国内デビューと同時に販売価格もアナウンスした。2530万円の車両本体価格は、これまでのカリフォルニアTから若干のアップとなるものの、内容の進化はそれを上回るものであり、納車待ちの長いウェイティングリストが発生する可能性は極めて高いと思われる。