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「紫綬褒章」文楽三味線の鶴澤燕三さん(62)「客席の感動がモチベーションに」

鶴澤燕三さん
鶴澤燕三さん

 令和3年春の褒章受章者が発表された。紫綬褒章の人形浄瑠璃文楽三味線の鶴沢燕三(つるさわ・えんざ)さんは自らの歩みを振り返りながら、喜びをかみしめた。

 「義太夫節には人間のドラマがある。三味線を弾くのは全部おもしろく全部つらいが、客席の感動がモチベーションになります」

 本公演では太夫の最高峰、豊竹咲太夫(とよたけ・さきたゆう)さんと組んで物語のクライマックスである切場(きりば)を勤めている。

 「若い頃は切場に憧れたものです。でも、いざそうなると責任の重さにプレッシャーばかりです」

 国立劇場研修生から昭和54年、人間国宝だった先代鶴澤燕三に入門。平成18年に六世燕三を襲名。繊細かつ迫力ある音色で人物の心情や風景を描き上げる。

 26年に脳梗塞で倒れた。入院中、三味線を弾こうとして撥(ばち)が糸に当たらなかった。「やめるしかない」と思い詰めたことも。

 「幸い、家族をはじめ周囲のサポートで復帰できました。咲さん兄さん(咲太夫)が『大丈夫、大丈夫』とおっしゃってくださったことが大きかったですね」

 いまもリハビリは欠かさない。「その時はしんどくても後に自分の糧になる。体が続く限り三味線を弾き続けたい」

 (亀岡典子)

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