PR

エンタメ エンタメ

宝塚花組「アウグストゥス」柚香光…孤高のトップスター演じるローマ皇帝

 この公演を最後に“2つの花”が卒業する。ポンペイア演じる華優希。2014年入団の100期生。19年に明日海りおの相手役としてトップ娘役に就任した。

 男役に寄り添う娘役に憧れ「そこにすてきな夢がある」と信じて華は宝塚音楽学校に入った。先生から言われた『娘役は“かすみ草”でありなさい』という言葉をずっと大切にしてきた。はじめは寄り添うようにポッと咲く花-と思っていたという。だが、そうではなかった。

 「ただ寄り添うのではなく、娘役として自分がどう生きたいか、どう見せたいか-をしっかり持つことが大切。それが男役さんをより輝かせることにつながるんです」

 華の見つけた答えだ。

 もう一つの花は柚香を入団してきたときから見つめ続けてきた瀬戸かずや。柚香より5学年先輩、2004年入団の90期生。柚香に言わせれば「いつも横や前にいてくださった“いとこのお兄ちゃん”」という。

 「柚香は下級生のころから繊細さとパワフルさを持ち合わせて放つものがあった。わたしにとって、トップスターになった柚香を見ることができて、そろそろ卒業の時期かな…と」。そして昨年7月の『はいからさんが通る』の稽古のとき、メキメキ成長している柚香の姿に「あぁ、もう大丈夫。この子は立派に一人でやっていける」と確信した。

 瀬戸は最後にもらったアントニウス役を「男役冥利(みょうり)に尽きる役」という。自分がカエサルの後継者だという野心。その座を奪われた恨み。そしてクレオパトラへの愛。花組の男役になりたくて宝塚に入り「背中で語れる男役」を目指し、後ろ姿の見せ方や立ち方、色気の出し方を考え続けてきた瀬戸だからこそ演じ切れる役どころだ。ほかにもクレオパトラ7世に扮する凪七の“女性役”は必見の価値がある。

 後半のショー『Cool Beast!!』では「裸足(はだし)でダンスをするのが昔からの夢」という柚香の望みが聞き入れられ、「一本の花に魅せられる野獣」をテーマに華と素足で見事なダンスを披露。そして瀬戸とのダンスではなんと柚香が…。

 熱い思いと楽しさあふれる舞台である。

     ◇

 宝塚大劇場は5月10日まで。5月28日~7月4日まで東京宝塚劇場

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ