PR

エンタメ エンタメ

「コロナ 緊急事態宣言1年」歌舞伎界、非常時に異例の若手抜擢 新たな光明も

昨年の南座の顔見世は「まねき」の数も普段の年より少なかった=令和2年12月、京都市東山区の南座(渡辺恭晃撮影)
昨年の南座の顔見世は「まねき」の数も普段の年より少なかった=令和2年12月、京都市東山区の南座(渡辺恭晃撮影)

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う昨年4月の緊急事態宣言から1年。関西のエンターテインメント界も大きな影響を受けた。とりわけ俳優やスタッフが東京に多い歌舞伎は、移動に伴う感染リスクもあって舞台もままならず、本公演の再開は東京より4カ月も遅れ、昨年12月だった。このときの京都・南座の顔見世では、東京の俳優が出演できなくなった分、若手俳優が抜擢(ばってき)され、新たな可能性をもたらした。ただし、「第4波」ともいえる事態に今後の公演への影響も懸念される。 (亀岡典子) 

 コロナ禍以来、関西では、昨年3月の南座「スーパー歌舞伎II『新版 オグリ』」を皮切りに、同7月の大阪松竹座「関西・歌舞伎を愛する会 七月大歌舞伎」などが中止された。

 昭和54年に始まった「関西・歌舞伎を愛する会」は、前景気をあおる船乗り込みも人気だっただけに歌舞伎ファンも落胆。毎年のように出演していた人間国宝、片岡仁左衛門さん(77)は「さすがに公演の中止が決まったときはがっくりきた」と吐露した。

 東京での本公演は8月に再開したが、関西では師走の風物詩、12月の顔見世まで待たなければならなかった。江戸時代以来300年続く顔見世は、先の大戦でも行われた歴史があり、東西の俳優が一堂に集まる。しかし昨年は、東京からの出演者を減らすしかなく、劇場正面に上がった「まねき(出演俳優の名前が書かれた看板)」も従来より少なかった。

 主催する松竹の安孫子正副社長は再開にあたって「東京から大勢の俳優を京都に送り込むのは、移動に伴うリスクを考えると無理な状態」としたうえで、東京からはメンバーを絞って松本幸四郎さん(48)を筆頭に若い俳優とし、「従来にない座組みにした」と語った。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ