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【話の肖像画】歌舞伎俳優・中村獅童(48)(16) サブカルと歌舞伎が拓く未来

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初音ミクと共演する舞台は進化を続ける=令和元年8月、京都・南座?NTT・松竹P/?超歌舞伎
初音ミクと共演する舞台は進化を続ける=令和元年8月、京都・南座?NTT・松竹P/?超歌舞伎

 《松竹とドワンゴが共同製作し、NTTの技術を取り入れて、「ニコニコ超会議」(千葉・幕張メッセ)の中で平成28年から毎年開催されてきた公演「超歌舞伎」で座頭を務めてきた。バーチャル・シンガー、初音ミクのデジタル映像と歌舞伎俳優が舞台上で共演しているかのような演出で話題を呼ぶ。昨年はコロナ禍で観客を動員した公演は中止となったが、今年は4月24、25日に幕張メッセのイベントホールで上演される。演目は新作「御伽草紙戀姿絵(おとぎぞうしこいのすがたえ)」》

 歌舞伎の世界とデジタルの世界をどう融合できるか、が大きなチャレンジでした。最初は芝居の呼吸を合わせるのがものすごく大変で、歌舞伎チームとデジタルチームのスタッフ同士の意思の疎通にも時間がかかりました。

 超歌舞伎では、今まで歌舞伎をほとんど見たことがないサブカルチャー好きの若者たちと触れ合うことができるんですよ。会場では若者がライブコンサートのようにペンライトを振り、大向こうで屋号とかの声を掛けてくるんですけれど、みんな回を重ねるごとにどんどん上手になって、いつの間にかNTTさんにも「電話屋」という屋号まで付いていました。

 舞台はニコニコ動画で生放送され、リアルタイムで書き込まれるコメントが画面上に表示されます。回数を重ねるごとに、初演のときにはなかったことも起きていて、歌舞伎独特のわかりにくい言葉が出てくると、歌舞伎通の方が「これはこういう意味だよ」と教えてくれたりとか、視聴者同士の交流も生まれています。

 最後には一緒に盛り上がって「スタッフさん、ありがとう!」なんて声まで掛けられて、もう出演者もスタッフも一同感動して、幕が閉まったあとは毎回、涙、涙なんです。

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