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コロナ苦境 ディラン、クラプトンらが協力 ロック公演の老舗がネット通販 

 「コンサートで音楽を届けるのが仕事。それができないなら何をするか。持っているノウハウを生かそうという発想です」と藁谷さん。

 ただ、アーティスト側は、独自グッズの製造について公演の一部として許諾してきた。インターネットで通販することまで認められるか分からなかった。

 だが、打診したところ「コロナの中の招聘会社を救いたい」と快く応じてくれるアーティストが続出した。ウドーは、クラプトンさんやレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジさんらの日本における行動について公私にわたるケアもしている。信頼関係も深い。

浦沢直樹さんの描き下ろしも

 「UDO OFFICIAL SHOP」は昨年12月、ディランさんとブライアン・セッツァーさんのグッズ48点をそろえてオープン。ディランさんは、漫画家の浦沢直樹さんが描き下ろしたイラストについてもオーケーを出した。Tシャツやトートバッグにプリントされている。

 今年に入るとクラプトンさん、ジェフ・ベックさん、米ハードロックバンドのキッスが相次ぎ許諾。通販事業は本格始動した。

 商品はTシャツが中心だが、マスクやエコバッグなど実用性の高いものもある。干支の牛をデザインに取り入れたキッスのTシャツは期間限定販売で、早々に完売した。

 「長期的な売り上げが見込めるビジネス。公演が復活した後も続けたい。各アーティストのファンからの反応も良好です」と藁谷さんは話す。

 来日公演の再開は、まだめどが立たない。だが、アーティストらは、実現の可否を別に公演の計画を立てており、ウドーもそれに応えて、秋以降の公演の準備を進めているという。

 また、東京都内のライブハウスと提携し、国内アーティストの有料ライブ配信事業の実験も始めた。矢継ぎ早の新規事業開発で、コロナ禍を乗り越えたい考えだ。

多様化するライブ参加

 ぴあ総研(東京都渋谷区)の試算では、昨年1年間の音楽や演劇など「ライブ・エンタテインメント」市場の規模は1306億円。一昨年の6295億円から8割減となりそうで、コロナ禍の影響は甚大だ。

 一方、ぴあ総研は昨年の「オンラインライブ市場」の規模も推計。448億円で、まだライブ市場の3分の1だが、10月以降に急増。演劇、お笑い、伝統芸能など幅広い分野で広がっているという。

 ぴあ総研はオンラインライブについて「ライブ市場の機会損失を補うには至らないが、事業継続のための収益獲得など重要な役割を果たしている。このデジタル化は不可逆に進行し、ライブの参加の仕方は多様化していくだろう」と見ている。

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