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【鑑賞眼】「Endless SHOCK -Eternal-」 堂本光一につながるコウイチの変化

「SHOCK」公演1800回を迎えた堂本光一(左から2人目)
「SHOCK」公演1800回を迎えた堂本光一(左から2人目)

 昨年、新型コロナの感染拡大によって公演中止となったジャニーズ事務所の人気デュオ「KinKi Kids」の堂本光一作・構成・演出・主演ミュージカル「Endless SHOCK」が、ニューノーマルに対応し、その3年後を描いたスピンオフ版として帰ってきた。

 米ニューヨークを舞台に、エンターテインメントの世界で頂点を目指した若者コウイチ(光一)の姿をダイジェストで振り返りながら、残された仲間たちが前を向いて歩き出す様子を描く。

 感染予防のため、上演時間は約3時間から2時間弱に凝縮、客席ではなく舞台上空でのフライングとなり、殺陣はストップモーションと映像を使用、舞台セットもシンプルになった。

 要約された分、物語はテンポよく進む。華やかで目を奪われるダンスや歌などのショータイムと、心揺さぶられるシリアスな展開のバランスは健在。生のパフォーマンスを映像と組み合わせる手法は歌舞伎でも取り入れられている。

 光一は近年、事務所の後輩が主演する作品やコンサートの演出を手掛けるなど、自身が表に出て活躍するだけでなく、裏方としてサポートに回ることも増えている。

 今回の物語でもその傾向はあった。以前のコウイチは自身が先頭に立つ、唯一無二の圧倒的な存在として描かれていた。今回は「1人ではなく、舞台はみんなで作り上げるもの」と周囲をもり立て、優しく見守る立場。本人の名前をそのまま役名に使う作品なので、本人と役が二重写しになる効果は計算ずくだろう。

 もしかしたら、同事務所の滝沢秀明副社長のように、完全に裏方となる未来もあるのかもしれない。

 しかし、今はまだ「Endless SHOCK」の主役を務められるのは彼だけだ。2000年11月の初演において21歳で座長を務め、毎年上演されるたび、全日程即日完売。代役なしで20年4カ月を走り続け、2月12日にはミュージカル単独主演記録1位となる上演1800回を達成した。これだけのタレントは稀有(けう)だ。

 3月31日まで。東京都千代田区の帝国劇場。(三宅令)

 公演評「鑑賞眼」は毎週木曜日正午にアップします。

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