PR

エンタメ エンタメ

落語家・桂宮治「険しい山」に挑む 「真打昇進披露」で決意

真打ち昇進披露興行を開幕した桂宮治=東京・新宿
真打ち昇進披露興行を開幕した桂宮治=東京・新宿

 落語芸術協会(春風亭昇太会長)所属の落語家、桂宮治(かつら・みやじ)(44)が真打ち昇進を果たし、「真打昇進披露興行」の真っ最中だ。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下、都内ホテルで2月7日に行われた昇進披露パーティーでは、約550人がその門出を祝った。

 ここに来て首都圏などには2度目となる緊急事態宣言が発出された。「こんなときに、何をどうしたら(来客に)喜んでもらえるか」を念頭に、引き出物の中身などを宮治自身が考え、飲食なしの形で時間も短縮して実施された。「思い入れはより深くなったし、お客さんとのつながりも感じられた。いい経験だった」と宮治は話す。

 もともとは化粧品のトップセールスマンだったが、平成20年に31歳で落語家に転身した遅咲き。「前座時代は金がなかったが、充実した修業期間だった」といい、24年に二ツ目に昇進すると、NHK新人演芸大賞の落語部門で大賞を受賞。はた目には順風満帆にも映ったが、「そんなに甘くはない。ひとつひとつ大なり小なり山を乗り越えないと成長できないと実感した日々だった」と振り返る。

 険しい山を乗り越え、先輩5人を抜いての抜擢(ばってき)で真打ちに。芸協では、会長の昇太以来となる29年ぶりの抜擢昇進だ。この華々しい門出に、コロナ禍という「誰も乗り越えたことのない」次の山が待っていた。

 「上手な落語をやりたいとかきれいなものを見せたい、ではなくて、お客さんに喜んでもらいたい。それをやり遂げたときに、もっと喜んでもらえる落語家に成長できる」と話す。「芸は人なり。どんなにうまくしゃべれても、内面を成長させていかないと」とさらなる精進を誓った。その落語に磨きがかかりそうだ。

 宮治の真打昇進披露興行は、20日まで新宿末廣亭。以後、浅草演芸ホール(21~28日)、池袋演芸場(3月1~10日)、国立演芸場(同月11~20日)と続く。産経新聞社主催の「桂宮治独演会/その先へ~半蔵門2021五月~」は、5月13日午後7時、国立演芸場で開演。問い合わせは産経新聞社落語事務局(03・3243・8343、平日午前11時~午後5時)。(兼松康、写真も)

落語がオンラインで楽しめる「産経らくご」の入会はこちらから

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ