漫画家の水島新司さんが引退 野球漫画の第一人者

「ドカベン」や「あぶさん」など野球を題材にした作品で知られる漫画家の水島新司さん(81)が1日、漫画家を引退して今後は新作の発表を行わないことを明らかにした。水島さんの所属事務所が同日、発表した。
水島さんは「昭和33年(1958年)18歳で漫画家としてデビュー。今日まで63年間頑張って参りましたが、本日を以て引退することに決めました。これからの漫画界、野球界の発展を心よりお祈り申し上げます」とコメントした。
所属事務所によると、水島さんは平成30年、酒豪のスラッガーが活躍する「あぶさん」の読み切り作品を漫画誌に掲載後、新作の発表をしていなかった。引退の理由などは明らかにしていない。
水島さんは新潟市出身。昭和47年、野球にかける高校球児の青春ドラマを描いた代表作「ドカベン」の連載を開始。平成30年のシリーズ終了まで40年以上にわたり続き、世代を超え多くの野球ファンに親しまれた。
野球漫画の第一人者として活躍し、他の作品に「野球狂の詩(うた)」「男どアホウ甲子園」など。実在のプロ野球選手も登場する作品もあり、プロ野球ファンの裾野拡大に貢献した。
