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劇団四季 コロナ下の新モデル創出 16年ぶりオリジナル新作

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 演出家であり実業家だった浅利慶太が昭和28年に創設し、ファンに根強く支持されてきた劇団四季。コロナ禍で一時、全ての専用劇場と稽古場が閉鎖されたが、クラウドファンディングで支援を呼びかけると、寄付と一緒に「なんとか生き残って」と存続を願うメッセージが多数寄せられた。「ウィズコロナ」下の舞台はどうなるのか。展望を吉田智誉樹(ちよき)社長(56)に聞いた。(水沼啓子)

■俳優は財産、生活を守らねば

 コロナ禍でさまざまな経済活動の自粛が検討・実施される中、不要不急論の矛先が真っ先に向かったのが、舞台などのエンタメ業界だった。「この業界で生きている人間は(この風潮に)大変傷ついたわけです。同時に多くが経済的に困窮した」と振り返る。

 吉田はまず、俳優の生活を守ることに尽力した。「経済的に安心感が与えられる措置が必要と考え、ある程度、舞台に出演したと仮定し、ギャラを払い続けた」

 劇団四季に出演したり稽古したりする約600人の俳優は、個人事業主として契約。四季の舞台を優先させる対価プラス単価×出演回数でギャラが支払われるため、俳優は公演がないと収入が減ってしまうからだ。

 「われわれの財産は何かと聞かれたら、それは俳優なんです。彼らの技術は自分の人生をかけて養われたもの。誰かが代替するわけにいかない」

■「キャッツ」劇場での交流とりやめ

 7月中旬に公演を再開したが、原作が海外のミュージカルの場合、ライセンス上の制約があり、演出を簡単には変えられない。今回はライセンサー(公演権利所持者)の了解を得て、コロナ禍に対応した演出に変更した。

 昨年、日本公演通算1万回を達成した「キャッツ」の演出が最も変わったという。猫が客席に下りてきて観客と交流するシーンはすべてやめ、舞台の周りの回転席の販売も中止。平成10年の初演以来、無期限ロングランを続ける「ライオンキング」の演出も一部変更された。

 観客は現在、ある程度戻ってきているという。「感染状況が現状をキープできれば、来場者は少しずつ増えてくるのではないか」と話す。来年9月には新たな専用劇場として「有明四季劇場」(東京都江東区)が開場。今月24日には「JR東日本四季劇場【秋】」(港区)が、また【春】(同)も来年1月にそれぞれオープンするなど、歩みは着々と進んでいる。

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