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「落語聞いてホッとしよ」春風亭一之輔、3昼夜公演 25日から

春風亭一之輔=東京・大手町の産経新聞東京本社(飯田英男撮影)
春風亭一之輔=東京・大手町の産経新聞東京本社(飯田英男撮影)

 「最もチケットが取れない落語家」といわれる春風亭一之輔(42)が25日から、3日3晩にわたる連続公演「2020落語一之輔 三昼夜」(産経新聞社、読売新聞社主催)を行う。「落語は足湯のようなもの。世知辛(せちがら)い世の中だが、ホッと一息ついてほしい」と話している。(三宅令)

 「普段ホール落語ばっかりの“かわいそうな人たち”に、寄席の良さを味わってもらいたい」

 今年で7年目となった、毎年10月の恒例行事「落語一之輔」。今年は昼に日替わりでゲストと共演する。異色なのは1日目の「僕の好きな色物(いろもの)さん」。色物は、寄席では落語、講談以外の芸を指す。「紙切り芸」の林家正楽(はやしや・しょうらく)をはじめ、傘回しなどで知られる太神楽(だいかぐら)曲芸、ギター漫談など、色濃い面々が集結した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、寄席で生きる色物の人たちも大きなダメージを受けた。5月に一之輔が立ち上げた公式YouTubeチャンネルに招いた際、「高座なんて久しぶりだ」と喜ばれたという。「必要な方々なので、(寄席以外にも)スポットの当たる場を。外のお客さんにも知ってもらいたい」

 一方、夜は独演会となり、3夜連続でネタ下ろし(新作発表)する。準備のため公演の2カ月も前に稽古をつけてもらったといい、年間900ほどの高座に上がる忙しい日々の中、移動の合間など歩きながら仕上げているという。

 古典の人情噺(ばなし)と滑稽噺、今回の新作と、合わせて200以上のネタを持つだけに「今までやらなかった話は直感的に自分で向いていないと感じて避けていたものが多い」と話す。あえてネタ下ろしに取り組むのは「悔しい、やってやろう」という気持ちから。「初演を見たというのは、お客さんの思い出にもなるしね」とサービス精神満載だ。

 一之輔によると今年は落語家志望者が少なかったという。「さすがに世情を見るんですね。不確かな仕事は危険だと思ったのかな。でも、しぶとく生き残る芸能ですよ」と落語の底力に誇りをのぞかせる。先行き不安で、神経がささくれ立つことの多い世の中だからこそ、「落語は『まあ落ち着こうや』という話が多いので、ホッとするのでは」と話す。「足湯みたいなもの。癒やし効果があるかも」と、社会への効能を説いた。

 〈しゅんぷうてい・いちのすけ〉 落語家。昭和53年、千葉県生まれ。日大芸術学部卒。平成13年、春風亭一朝(しゅんぷうてい・いっちょう)に入門して朝左久(ちょうさく)となり、二つ目昇進時に一之輔を名乗る。24年、21人抜きで真打ちに抜擢(ばってき)。古典落語の滑稽噺を中心に、人情噺、新作まで幅広い。「その日はなすことはお客さんの顔を見て決めています」

      ◇

 「2020落語一之輔 三昼夜」は、よみうり大手町ホール(東京都千代田区大手町)で、全席指定4200円。

 今回はネット視聴券も販売する。一之輔は「落語は配信に向いている。1画面に1人、単純な芸の強みですね」。生配信はもちろん、2週間のアーカイブ配信も視聴可能だ。通常券は1公演2000円、昼夜セット券は各日3600円(いずれも税込み)。会場チケット・ネット視聴券の詳細は、チケットぴあhttps://t.pia.jp、イープラスhttps://eplus.jp/

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