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「たむらさん」9日から3日間上演 観客の想像力も取り込む舞台

「(作品は)完成なんてしない。演劇に不安定さは必要な要素だと思う」と話す加藤拓也
「(作品は)完成なんてしない。演劇に不安定さは必要な要素だと思う」と話す加藤拓也

 ある男が半生を語る舞台「たむらさん」が9~11日の3日間だけ、東京都渋谷区の新国立劇場小劇場で上演される。コロナ禍の余波で突発的に実現した企画だといい、あらすじは伏せられている。作・演出の加藤拓也(26)は「“たむらさん”とお客さんがコミュニケーションを取ることで成り立つお話です」と謎をかける。(三宅令)

 「劇団た組。」を立ち上げ、舞台では「壁蝨(だに)」や「真夏の死」、ドラマ脚本では「俺のスカート、どこ行った?」(日本テレビ系)など数々の作品を手掛けてきた新進気鋭のクリエーター。

 新型コロナウイルスの感染拡大による影響で劇場スケジュールに空きが生じた。そこで、主催であるシス・カンパニーの北村明子プロデューサーから「急だけど、やらない?」と声を掛けられ、今回の企画が始まったという。「呼び出されたときは『怒られるんじゃないか』とびくびくした」と笑う。

 「書きたいものがあった」こともあり、わずか1カ月足らずで戯曲を書き下ろした。自身の作品へ出演経験がある橋本淳(33)と豊田エリー(31)による2人芝居。現在は稽古中で、「作家としての『書いたものをそのまま実現したい』という欲求と、演出家としての『周囲からの意見や舞台環境から、こう変えた方がいい』という欲求のバランスを取っているところ」と話す。

 “たむらさん”演じる橋本との関わりを通して生まれた観客の想像力を取り込んで物語は進んでいく、らしい。「それぞれの想像力によって(受け取るものに)バラつきがあるのは当然だと思う」と説明する。「でも、観客全員が楽しめるようにしたい」

 ほかの登場人物や設定など、内容については最後までかたくなに明かさなかった。「劇場には何も考えないで、ただ『見るぞ』という気持ちでおいでください」

 問い合わせはシス・カンパニー、03・5423・5906。

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