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「蒲田前奏曲」女性の生きづらさ4話連作 伊藤沙莉、瀧内公美出演

連作長編の「蒲田前奏曲」で、「呑川ラプソディ」に出演した伊藤沙莉(左)と「行き止まりの人々」に出演した瀧内公美=東京都豊島区(石井健撮影)
連作長編の「蒲田前奏曲」で、「呑川ラプソディ」に出演した伊藤沙莉(左)と「行き止まりの人々」に出演した瀧内公美=東京都豊島区(石井健撮影)
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 「蒲田前奏曲」は、東京都大田区の蒲田出身の売れない女優、マチ子を狂言回しに、4人の若手監督がコメディーやシュールな手法を駆使。現代社会における女性の生きづらさを指摘する4話の連作長編だ。一風変わった作品に参加した、女優の伊藤沙莉(さいり)(26)と瀧内公美(くみ)(30)に話を聞いた。(石井健)

 この映画を企画し、製作を指揮しながら狂言回しのマチ子役も演じるのは、女優の松林うらら(27)。自らの体験などをきっかけに、まだ女性が窮屈に生きている日本の現実について問題提起したい気持ちで作品にまとめた。

 松林が声をかけたのは、中川龍太郎、穐山茉由(あきやま・まゆ)、安川有果(ゆか)、渡辺紘文(ひろぶみ)という4人の若手監督。4人は、脚本も手がけた。

 穐山監督の「呑川(のみかわ)ラプソディ」は、マチ子が大学時代の友人4人と女子会に参加。結婚などをめぐって次第に気まずい雰囲気になる。この中で、強気ゆえに孤立する帆奈という女性を演じるのが今やドラマ、映画に引っ張りだこの伊藤だ。

 平成15年に子役としてデビュー。今回はドラマ「女王の教室」でともに小学生を演じた福田麻由子(26)とも共演しているが、長く仕事をしている。

 「ここまでの生きづらさを感じたことはないですけど、どこか男社会だというか、仕事の場で、もうちょっと仲間に入れてほしいなって思うときはあります」

 演じた帆奈は仕事に生きる女性。

 「鋼のメンタルの持ち主ではなく、弱みを見せるのが下手。その不器用さが出るといいなと考えました。衣装も一緒に決めさせていただいたんですが、暑いのに長袖姿。自己防衛している女性だということが伝われば」

 安川監督の「行き止まりの人々」では、マチ子は映画のオーディションを受ける。セクハラ体験を披露しろという課題が。一緒にオーディションを受ける黒川という女優の役を瀧内が演じる。

 「私自身は、こういう経験はありませんが、松林さんが、こういう場面でこう振る舞えたらという理想像が黒川なのでしょう。芸術って、そういう個人的なものだと思います」

 瀧内は昨年、「火口のふたり」の大胆な演技でキネマ旬報ベスト・テンの主演女優賞を手にするなど注目された。

 「(初主演の)『グレイトフルデッド』もそうでしたが、『体当たり演技』という見方をする人もいるでしょう。でも、何にこだわり、どういうことをしたら面白くて魅力的に見えるか。私自身はそういうことしか考えていないんですよ」

 他に中川監督の「蒲田哀歌」は幻想的な味付け。渡辺監督の「シーカランスどこへ行く」はシュールだ。見ていて戸惑うが、女性が置かれる立場が不条理だと訴えているともいえそうだ。

 25日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、10月16日から大阪・テアトル梅田などで全国順次公開。

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