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朝ドラ「エール」新作再開…特別編や副音声で視聴者逃さず

裕一(窪田正孝)のもとに、作曲家志望の田ノ上五郎(岡部大、左)という青年がやって来る(NHK提供)
裕一(窪田正孝)のもとに、作曲家志望の田ノ上五郎(岡部大、左)という青年がやって来る(NHK提供)

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時休止していた、NHKの連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」の新作の放送が14日、2カ月半ぶりに再開され、世帯視聴率18・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。

 エールは休止前の第37話で平均視聴率が番組最高22・1%を記録。好調を維持していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、6月29日から新作の放送を休止していた。

 「せりふの間や、掛け合いに違和感が生じやすい総集編ではなく、1話からきっちりと再放送をしたことに意味がある」と話すのは、同志社女子大の影山貴彦教授(メディアエンターテインメント論)。

 コロナ禍では撮影が制限されたことで、各局で再放送がコンテンツとして定着した。エールでは再放送の前に、主人公を取り巻く人々に光を当てた特別編を3作放送。登場人物の背景が際立つようになり、「初回で気にかけていなかったせりふ、視線に含まれた意味に、再放送で気づくことができた」(影山教授)と“復習”の意義も強調する。

 さらに話題となったのが、出演者がドラマ内のキャラクターとして、週替わりで担当した副音声解説だ。朝ドラでは、主に視覚障害のある人に向けて、場面転換や登場人物の動きなど、視覚から得られる情報を副音声で伝える解説放送を以前から行っている。

 再放送では視覚情報を最低限にとどめ、それぞれの役の立場や目線で解説したり、気持ちを語ったりしたことで面白さが増幅。影山教授は「本来は補完的な機能のはずだが、古参の朝ドラファンにも新たな楽しみ方を示した」と評価する。

 今後、物語の舞台は戦時色が濃い時代に突入する。厳しい状況下で音楽や娯楽を求めた人々の思いは、コロナ禍の現代に通じる部分もあり、影山教授は「困難の中にあって悩みながらも好きなことを貫き通す熱量にあふれた作品になることを期待したい」と話している。(石井那納子)

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