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銀獅子賞の黒沢監督「長くやっていると幸運が舞い込む」

第77回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞し、オンラインで記者会見する黒沢清監督
第77回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞し、オンラインで記者会見する黒沢清監督

 イタリアで開催された世界三大映画祭の一つ、第77回ベネチア国際映画祭で日本人としては北野武さん以来、17年ぶりに銀獅子賞(監督賞)に選ばれた黒沢清監督(65)が13日、東京都内でオンラインの記者会見を開いた。黒沢監督は、「候補に選ばれただけで十分うれしかったのに、受賞できるとは」と改めて喜びをかみしめた。

 ノーネクタイのジャケット姿の黒沢監督。「紆余曲折あったが、途中でやめずに、よくここまでこれたものだ。長くやっていると、こういう幸運が舞い込むものなのですね」としみじみと語った。

 賞を競うコンペティション部門に選ばれた黒沢監督の映画「スパイの妻」は、蒼井優(あおい・ゆう)さんと高橋一生(いっせい)さんが主演。満州で目撃した恐るべき国家機密を米国で知らしめようとする夫とその妻の葛藤や、大胆で意外な行動を通じて、太平洋戦争を描くサスペンス作品。

 黒沢監督は受賞の理由について「戦争を冷静に描いて社会性がありながら、それをサスペンスの娯楽映画の構造で組み上げた。こんな日本映画は見たことがないという評価だったのではないか」と自己分析した。

 自ら脚本も手がけたが、多くは東京芸大で教え子だった2人の若い監督が書いたと説明した。企画そのものが、2人の発案だったという。

 「彼らがやりたいことを実現するコマの一つになったわけです。今の若い人たちは才能がある。だけど、こんどはこっちから彼らを使ってやるぞと思う。この対等な感じがよい」と、後進の成長に目を細めた。

 主演の2人とは、この受賞についてまだ話していないという。「明日以降、ともに喜びを分かち合う時間が待っていると楽しみにしています」と笑った。

 「スパイの妻」は、日本では10月16日に公開される。

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