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BPO、スーパーJチャンネルに「放送倫理違反あった」

東京都港区のテレビ朝日社屋(大橋純人撮影)
東京都港区のテレビ朝日社屋(大橋純人撮影)

 テレビ朝日(東京都港区)の報道番組「スーパーJチャンネル」で放送された、偶然街で出会った人の暮らしや人生模様を描いた特集の中で、不適切な演出があった問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は2日、「放送倫理違反があった」とする意見書を公表した。

 審議対象となったのは、平成31年3月15日に放送された同番組中の「業務用スーパーの意外な利用法」という企画。一般客として登場し、「大量に焼きそばを買う女性」「ゲン担ぎにポテトサラダを購入し、その勢いで愛の告白をする男性」などとして主要なエピソードを担った5人全員が、特集を制作した外部ディレクターの知人で、同ディレクターは事前に撮影スケジュールを知らせていたという。

 昨年10月に匿名の情報提供があり、同局は不適切だったと謝罪した。

 意見書では、今回の企画の趣旨が「偶然に街で出会った人から話を聞き、そのごく平凡に見える人の思いがけないドラマやエピソードを視聴者に伝える」ことであると指摘。登場人物全員が関係者であったことや、撮影スケジュールを伝えていたことについて、「取材の過程が適正とは言い難く、本来ならその場に現れるはずのない『客』を偶然を装って登場させたという点で正確ではなく、公正さを欠いていた」とした。

 同委員会の升味(ますみ)佐江子委員長代行は、今回のような人間ドキュメントとも呼べる企画は、綿密なリサーチが必要な上、想定通りの人物やエピソードにめぐりあえないことも多いとし、「取材に時間がかかるものを定期的に必ず作るというのは、企画自体に無理があるのではないか」と述べ、番組制作過程の課題にも言及した。

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