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コロナ禍 夏の映画館 客足鈍いが8割超が「安心」

丸の内TOEIに掲示されている映画のポスター=5日午後、東京都中央区(佐藤徳昭撮影)
丸の内TOEIに掲示されている映画のポスター=5日午後、東京都中央区(佐藤徳昭撮影)
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 新型コロナウイルスの感染拡大で、長い休みを満喫という雰囲気にはなりにくい今年の夏。だが、身近なエンタメ施設である映画館は、感染対策を取った上で営業しているところが多い。客足の戻りは鈍いものの、新作は次々に公開。また、スタジオジブリの作品が全国の映画館で再上映されて人気だ。「ウィズコロナ時代」の映画館事情を探った。(水沼啓子)

 映画館は営業を再開して以降、「全国興行生活衛生同業組合連合会」(全興連)が作成した感染拡大予防ガイドラインにのっとって運営されている。

 前後左右の席を空けて密集、密接を避ける▽上映中はマスク着用▽会話はしない-などだ。シネマコンプレックス(複合映画館)では、ドリンクやスナックなどもほぼ通常通りに販売され、上映中に楽しむことができる。

 「日本映画製作者連盟」(映連)によると、東宝や松竹など大手映画配給会社12社の映画の興行収入は、新型コロナの感染拡大の影響が出始めた2月以降、減少を続けていたが、6月にようやく回復の兆しが見え出した。

 「7月は『今日から俺は!!劇場版』『コンフィデンスマンJP プリンセス編』といった興行収入数十億円規模が見込める大作2本が公開されたのでだいぶ上向くのでは。それでも昨年の半分いくかどうか」。映連関係者の見方は厳しい。

 マーケティング会社「ジェムパートナーズ」が7月中旬に実施した調査によると、営業再開後の映画館をまだ利用していない理由として、「感染が心配」(58%)、続いて「見たい作品がない」(37%)が挙げられた。

 映画館=3密(密集・密接・密閉)施設というイメージが一部で持たれているようだが、「映画館から感染クラスターは発生しておらず、実はかなり安全な施設」というのが業界の認識だ。全興連によると、「法律の規定により、映画館の換気能力は一般のオフィスよりも高い」という。愛知県内の映画館で行われた「換気実証実験」では、約20分で館内の空気が入れ替わっていた。

 同じくジェムパートナーズの調査では、営業再開後に映画館を利用した人の84%が映画館のコロナ対策に「安心できた」と回答。「皆がマスクを着けていた」「座席の間隔が空いていて、検温も行っていた」などと、実際に映画館に入った観客からは対応を評価されている。

 観客数のV字回復は難しい状況だが、今年限りかもしれない珍しい現象も。数々の新作が公開されている一方で、スタジオジブリの旧作である「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ゲド戦記」の4作品が6月下旬以降、全国の映画館で上映。「ゲド戦記」を除く3作品は7週連続で週末の観客数トップ10にランクインし、ジブリ作品の強さを見せつけた形だ。

 映連は「テレビ放映やDVD、配信でしか見たことがないので、劇場でぜひ見たいという人が多いようだ。ジブリ作品は劇場用に作られているので、大画面で見てこそ、その素晴らしさがわかる。それが口コミで広がっているようだ」と分析している。

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