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【テレビのミライ】疲弊する生放送の現場、番組作り変える機会に 元テレ朝プロデューサー、鎮目博道氏

テレビ朝日の社屋=東京都港区
テレビ朝日の社屋=東京都港区

 テレビの制作現場では今、対照的な2つの事態が進行している。現在も生放送で新型コロナウイルス感染拡大を伝えているニュースや情報番組では、スタッフが疲弊している。逆にドラマやバラエティーなどいわゆる収録番組では、新しい番組をほとんど作れず、制作に携わっている制作会社やフリーランスの仕事がなくなっている。

 報道番組の場合、例えば「報道ステーション」(テレビ朝日系)では富川悠太キャスターの感染が判明した後、スタッフ全員が自宅待機となり、他の番組のスタッフやニュース番組の経験者が集められた。別のニュース番組や情報番組でも感染者が出ると同じような状況になるため、スタッフが足りなくなる。どの局もニュース番組の制作経験者を探し集めていて、定年を過ぎた人を応援に呼んだ局もあるという。

 制作現場では、密閉・密集・密接の「3密」を避けるため、苦労をしている。リサーチや取材、原稿執筆、打ち合わせなどに使用するスタッフルームが密集しないように、別の会議室や従来は見学コースだった場所を臨時のスタッフルームにしたりすることもあると聞いた。それでも3密を防ぐのは難しく、ビクビクしながら仕事を続けているというのが現状だ。

 アナウンサーにもかなりの負担がかかっている。感染の公表で富川キャスターがバッシングを受けたため、「絶対に感染してはいけない」というプレッシャーを感じている人が多い。精神的、肉体的に深刻な状況になっていることが想像できる。

 20年ほど前に比べると、テレビではニュース、情報系の生放送番組が増えている。生放送のほうが制作費が安いが、このままやり続けるのは現場の負担が重すぎる。この非常時を機に、いったん生放送番組の時間短縮を考えてもいいような気がしている。

 逆にドラマとバラエティーは収録がほぼ全てストップし、番組制作に関わる制作会社、フリーランスのスタッフの仕事がほとんどなくなっている。テレビの世界ではフリーのスタッフが多く、その人たちは番組の収録が止まれば、収入の道も途絶える。制作会社は現在、1、2月ごろに作った番組の代金が入ってきているが、6、7月あたりからはそれがなくなる。

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