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消えゆく悲劇と微かな光明 時代に翻弄された台湾人形劇「布袋戯」 

ドキュメンタリー映画「台湾、街かどの人形劇」の主人公、陳錫煌(チェン・シーホァン)さん=東京都新宿区(高橋天地撮影)
ドキュメンタリー映画「台湾、街かどの人形劇」の主人公、陳錫煌(チェン・シーホァン)さん=東京都新宿区(高橋天地撮影)
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アイデンティティーの危機

 ところが映画はヒットした。楊監督は、台湾に対し昨今エスカレートする中国の圧力が影を落としているとみる。具体的には、台湾人は中国に占領されるのではないかといつも心理的に緊張状態にある-とした上で、そこから台湾人としてのアイデンティティーの喪失危機が醸成されていったと指摘する。「結果的に、台湾を代表する魅力的な文化とは何かという探求心が台湾人に生まれた。この映画に答えの一つを見いだした台湾人が大勢いたのだろう」と楊監督。

 作中、陳さんの活動をインターネットで知り、弟子入りした若いフランス人女性、ルーシーさんが匠の技を学ぶ場面も見どころの一つ。高齢となり体力的に巡業がきつくなった陳さんは、ルーシーさんの行動にヒントを得て「インターネットによる布袋戯のPR方法を模索している。少ない資金で最大の効果を期待できそうだからね」と明かす。青写真はすでにあり、「外からは見えない人形の中の手や指の動きの一つ一つをわかりやすく理解できる映像を作って配信したいですね」と胸を張った。

 「台湾、街かどの人形劇」は東京・ユーロスペースなどで公開中。

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