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【寅さん50年 男はつらいよを読む-吉村英夫】(38)ベストテン考(下)

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 第8位は「二代目寅さん」ともいえるおいの満男(吉岡秀隆)が初めて旅に出る『ぼくの伯父さん』。古い世代と若者はつながっているのだ。満男のガールフレンド泉として、後藤久美子が登場する「ゴクミシリーズ」の1作目。二枚目半の吉岡の個性が満開で楽しい。

 第9位は『寅次郎夕焼け小焼け』。寅と友情を結んだ日本画家(宇野重吉)と、そのかつての恋人(岡田嘉子)が交わす人生論は深い。カネにこだわる寅にはいささかの疑問もあるが、マドンナを演じる太地喜和子の陽性的個性が鮮やかで快い。

 第10位は事実上の最終作『寅次郎紅の花』。永遠の旅人寅の心意気を描きつつ、若い世代が育ってきて愛を育んでいることに未来志向者山田の姿勢をみてとれる。鹿児島県加計呂麻島(かけろまじま)の浜辺での寅とリリー(浅丘ルリ子)、満男と泉の和むシーンは、「愛の映画・男はつらいよ」の至福を示す。いま見直すと、寅さん、さようなら、しかしあなたは永遠だと叫びたい。

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