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差別と戦う空白の渡米時代に肉薄 草間彌生のドキュメンタリー公開

ハプニングへの誤解も解きたい

 一方、レンズ監督は、たびたびスキャンダラスな出来事を引き起こす厄介者-との草間評に対し、誤解を解くことにも腐心した。

 米国滞在時代、米マスコミが槍玉に挙げたのは「ハプニング」と呼ばれる性をテーマにした過激なパフォーマンスだった。草間はニューヨーク近代美術館など屋外にゲリラ的に現れ、全裸の男女に水玉を描くなどし、追い出されるまでハプニングを続けた。

 レンズ監督は、奇をてらったものではなく平等や反戦・平和の精神を訴えたものだと説明。「背景には米国生活で辛酸をなめた差別体験のほか、戦中の日本で過ごした幼少時代の辛い思い出がある」といい、批判者の理解不足を強調した。

 映画界では、女優らによるセクハラ被害の告発が広がった一昨年の「#MeToo」運動を契機に女性差別にNOを突きつける風潮が高まった。米アカデミー賞では非白人の受賞者数が話題となる。つまり、差別は根強く残っていることを物語っている。レンズ監督は「若い芸術家が米国で不当な扱いを受け困難を強いられても、草間の戦いを映画で見れば、自分も乗り越えられると思うはずだ」と期待する。

 「草間彌生∞INFINITY」は東京・渋谷パルコの「WHITE CINE QUINTO」など全国で公開中。

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