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「永遠の門 ゴッホの見た未来」 炎の画家、孤独と使命と

ゴッホとは「個人的に大切な存在。自分の思いはすべて映画の中で言い尽くした」と語るシュナーベル監督(酒巻俊介撮影)
ゴッホとは「個人的に大切な存在。自分の思いはすべて映画の中で言い尽くした」と語るシュナーベル監督(酒巻俊介撮影)

 名作「潜水服は蝶の夢を見る」などで知られる米国の映画監督、ジュリアン・シュナーベル(68)は1980年代、新表現主義の旗手としてアート界を席巻した画家でもある。美術史上の巨星、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90年)を描いた新作「永遠の門 ゴッホの見た未来」では、同じ画家としての視点から、これまでにないゴッホ像を提示している。(黒沢綾子)

 黄金色に輝く麦穂の波を、名優ウィレム・デフォー演じるゴッホがどこまでもかき分け、進んでゆく。めくるめく光と色、そして疾走感のある映像は、ゴッホ絵画の勢いある筆触を思い出させる。

 「カメラが撮るというより、目で見るように撮りたかった」と監督。確かに、観客はゴッホの視界で風景を見るような感覚になる。

 故国オランダからパリを経て、南仏アルルと精神療養先のサン=レミ、そして最期の地、パリ近郊のオーヴェール=シュル=オワーズへ。撮影はほとんど、ゴッホゆかりの地で行われたという。「彼が住んだ場所に行き、散歩した道を歩いた。ゴッホは描きたい風景に出合うまで歩き続ける。だから僕たちもかなり歩いた。体感して初めて、自然の中にいる感覚や、彼の決意と孤独に近づけた気がする」と振り返る。

 カーク・ダグラス主演の「炎の人ゴッホ」やロバート・アルトマン監督の「ゴッホ」など、ゴッホの伝記映画はこれまで数々作られたが、「どれもリアルじゃない」と辛口だ。「過剰にロマンチックだったり、分かりやすく便利に仕上げられたり、何か大切な部分が欠けている」

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