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秋田の「わらび座」 年間25万人も集客する理由

開館45周年を迎えた「わらび劇場」=秋田県仙北市
開館45周年を迎えた「わらび劇場」=秋田県仙北市
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 わらび座の山川龍巳社長は、「日本最高の才能を集め、郷土の歌や踊りを使った新しい表現で、特に子供に故郷の先人の生き方を伝えたい」と、ローカルにこだわったオリジナル作品への思いを語る。

劇場を飛び出し、多角経営

 地元芸能や歴史劇を上演する劇団は、全国各地に存在する。その中でわらび座の名を全国区たらしめるのは、作品の質を支える多角経営だ。

 「普通の劇団は、劇場という客席だけを経営資源にするから苦労する。わらび座は劇場を飛び出し、芸術を基盤とした壮大な実験を続ける集団」(山川さん)という自負は、本拠地に足を運べば納得がいく。

 東京から秋田新幹線で3時間かかる、わらび座の本拠地「あきた芸術村」には、劇場を中心に、日帰り温泉やホテル棟、レストラン、海外で優勝経験多数の地ビール「田沢湖ビール」の工場、観光農園、オーダー家具を受注する工芸館などが10万平方メートルの森の中に結集する。

 昭和49年に劇場、翌年に宿泊施設が建ったが、当初の来場者はわずか3万人。しかし温泉を掘り当て、平成4年に「温泉ゆぽぽ」をオープンさせると、翌年の来場者は約13万人に激増した。温泉客や地ビール目当ての来場者が「ついでに」舞台を見て感動し、家族や友人を連れリピーターになる仕組みで、芸術と観光が融合。一地方劇団だったわらび座は大きく飛躍した。

 「芝居だけでなく『あそこに行けば楽しい』という場を作り出した。多角経営は俳優の失業対策にもなり、今は約200人の正社員が芸術村で働いています」(山川さん)。現在、年25万人がわらび座の舞台や芸術村を楽しむ。

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