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芸術祭十月大歌舞伎 尾上松緑「お茶目でかわいい弁慶を」

 東京・歌舞伎座で10月2日に開幕する「芸術祭十月大歌舞伎」で、江戸歌舞伎の大役をこなす実力派、四代目尾上松緑(おのえ・しょうろく)(44)が勇壮な「荒事」と江戸庶民ドラマ「世話物」を演じ分ける。「御摂(ごひいき)勧進帳」で武蔵坊弁慶を、通し狂言「三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)」で和尚吉三(おしょうきちさ)を勤める。

 「御摂勧進帳」は歌舞伎十八番の「勧進帳」よりも以前に上演され、江戸庶民に愛されてきた。弁慶が見張り番の兵卒の首を次々と大きな桶(おけ)に投げ込み、金剛づえで芋を洗うような動きを見せることから「芋洗い勧進帳」とも呼ばれる。

 松緑は「広い心でギャグ漫画やコメディー映画を見るような気持ちで見ていただくのが御摂勧進帳の正しい見方」と、理屈抜きで見てほしいと話した。

 また、「おちゃめでかわいくて無邪気なところに眼目を置いている」という“三枚目”弁慶を、「派手やかに明るく勤めたい」と笑顔を浮かべた。

 一方、盗賊が活躍する「白浪物(しらなみもの)」の傑作で幕末の退廃的な世相が描かれた「三人吉三」を、「今の世相にもマッチしている。現代劇に書き換えてもすぐに上演できるのではないか。ダークでノアール(暗黒)」とみる松緑。

 和尚吉三については「人の業まで抱え込み、自分で清算しようとする」「悪党だが、こんなにピュアに人のためにという人はない」との解釈で、「運命にあらがう術はないかと、もがく姿をお見せしたい」と意気込んだ。10月26日まで。(水沼啓子)

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