PR

エンタメ エンタメ

【話の肖像画】マンガ家・永井豪(74)(9)石油ショックでページ半減

 《「バイオレンスジャック」は関東地方に大地震が起こり、周囲から隔絶された無法地帯にさまざまな強者が現れて戦国時代になっていく一大SF叙事詩。永井作品に登場したキャラクターが勢ぞろいし、インターバルを挟んで、雑誌を変えながら連載された》

 遠大な計画を立てていたが、石油ショックで紙の価格が暴騰、雑誌は薄くなり、1話でボクが使えるページ数も12枚程度に半減してしまった。スケールの大きい話なのに1話では起承転結を描けず、読者はわけがわからなかったことでしょう。週刊少年マガジン、月刊少年マガジンと移って、5年間ほどあいて週刊漫画ゴラクに7年間描き、平成2年に完結しました。

 《その後、9~10年にかけて発表した「豪談」シリーズは、講談集「立川文庫」にある物語をベースに新解釈を加え、猿飛佐助や雷電為右衛門らを仲間とともにコミカライズ(漫画化)した》

 英雄をとりあげた「立川文庫」は子供のころによく読んでいた。落語だけでなく浪花節や講談はラジオでもよく聞き、父親が語り聞かせてくれたから、なじみはあったんです。長兄が戦前から「キネマ旬報」をずっと定期購読しており、映画は見なくともシナリオを読んで中身を想像したりしていた。そんな経験も役立ったのかな。

 《昭和44年に設立したダイナミックプロダクションでは、現在は弟の隆さんが社長を務め、次兄、三兄も携わっている》

 出版社やアニメ制作会社、おもちゃ会社などとの折衝をやってもらえたのは助かった。(経営が)いいときも悪いときもあったけど、マンガを描くことだけ考えればいいようにしてくれたのは、兄弟のおかげですよ。(聞き手 伊藤洋一)

次のニュース

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ