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【話の肖像画】マンガ家・永井豪(74)(8)渋滞ヒント「マジンガーZ」誕生

 《続いて執筆した「グレートマジンガー」は昭和49~50年に雑誌「テレビマガジン」(講談社)に、さらに50~52年には同誌に「UFOロボ グレンダイザー」が連載された。「マジンガーZ」は1975(昭和50)年のスペインをきっかけに、欧州各地でアニメ放送されるようになった》

 アクションがあってロボット同士が破壊し合うというのが欧州では驚かれた。しかも少年が搭乗して操縦し、大人がびっくりする力を発揮する。欧州では頭をおさえつけられている子供が、早く大人になりたいという成長マンガとしても読まれたみたいです。

 スペインで「マジンガーZ」の放映が始まって1年後くらいに、フランスで「グレンダイザー」の放映が始まった。「ゴルドラック」というタイトルだったが、これが社会問題化した。「子供がロボットを扱い、敵のロボットを破壊するようなアニメを放送していいのか」という論争です。その論争で大人たちにも知られるようになりました。欧州では「ゴルドラック」1本あれば、ほかのロボットアニメはいらないといわれていたらしいです。「ゴルドラック」はその後、たびたび再放送され、今でもファンがいます。

 1988(昭和63)年に映画祭の審査員としてフランスに招かれたとき、現地の記者が「日本人はエコノミックアニマルで、金もうけしか興味がないと思い込んでいた。しかしゴルドラックを見て、自分たちと同じ感情を持った熱い血が流れているのがわかった」と言ってくれた。以後は日本のアニメを伝えようと、サイン会などで二十数カ国を訪れた。当初、ぼくのことを知っている人はごく一部だけでしたが、今ではイタリアに行くと「マエストロ」(巨匠)なんて呼ばれてしまいます。(聞き手 伊藤洋一)

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