PR

エンタメ エンタメ

【TVクリップ】千葉雄大 「一人の男性の人生を丁寧に演じる」

NHKBSドラマ「盤上の向日葵」に出演する俳優の千葉雄大(寺河内美奈撮影)
NHKBSドラマ「盤上の向日葵」に出演する俳優の千葉雄大(寺河内美奈撮影)

 藤井聡太七段らが牽引(けんいん)する将棋ブームを反映するかのように、近年、将棋をモチーフにした物語が注目されている。「2018年本屋大賞」で2位に選ばれた、柚月裕子さん(51)の同名ミステリー小説をドラマ化した。

 これまで華やかで若々しいイメージの役柄を演じることが多かったが、今作では心に暗い影を潜ませる棋士、上条桂介(かみじょう・けいすけ)を好演している。「30歳になった今、一人の男性の人生を丁寧に演じる機会をいただけて本当に光栄。学生時代から30代にかけて濃密な時間を過ごす役というのは、今の自分だからできるということにつながるのかなと思います」

 物語は、山中で発見された白骨死体の謎を追う警察の捜査と、昭和40年代に始まる将棋好きの少年、上条の半生を交互に描きながら進んでいく。スリリングな展開で、将棋のルールを知らずとも十分楽しめるつくりだ。プロ棋士を養成する奨励会のシステムなどの知識があれば、上条以外の登場人物の悲哀が一層際立って映るだろう。

 過酷な幼少期を過ごしながらも、将棋との出合いを支えに一流大学への進学を果たす上条。成功を手にした後も、金を無心する父親の存在や、出自の秘密など暗い影はつきまとう。「純粋だった10代のころと、いろいろなことを見たり、知ったりした後では、上条の影も違うはずなんです」。せりふの少ない役どころで、「目の動きや表情で伝えることは難しさもありました」と深く息をつく。

 竹中直人(63)演じる破天荒な真剣師(賭け将棋指し)、東明重慶(とうみょう・しげよし)との出会いもまた、上条にとって影になる。東明と「旅打ち」に出かけたことが上条の人生を狂わせていくのだが、撮影はのどかなロケーションで行われたという。「修学旅行のような感じで、一緒に写真を撮ったり、竹中さんが吹く口笛が何の歌だったか当てるゲームをしたり、竹中さんにはすごく癒やしていただきました」と笑顔で明かした。

 ドラマと小説ではラストシーンに違いがあるそうで、「僕だったらくじけてしまいそうな境遇のもと、一歩ずつ生きているのが上条。そうやって築いたものが全て崩れてしまう瞬間が最終話にきます。原作を読んだことのある人にも楽しんでもらえるはずです」と自信をのぞかせた。    (石井那納子)

ちば・ゆうだい 平成元年生まれ、宮城県出身。ファッション誌の専属モデルを経て、22年、特撮ドラマ「天装戦隊ゴセイジャー」のゴセイレッド・アラタ役で本格的に役者デビューを果たすと子供や女性から圧倒的な支持を集める。映画「殿、利息でござる!」(28年)で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。29年、NHK連続テレビ小説「わろてんか」などに出演。NHKの連続ドラマで主演を務めるのは今回が初。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ