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中国の劇的な経済発展の裏で 女優チャオ・タオの憂慮

映画「帰れない二人」の一場面 (c)2018 Xstream Pictures (Beijing) - MK Productions - ARTE France All rights reserved
映画「帰れない二人」の一場面 (c)2018 Xstream Pictures (Beijing) - MK Productions - ARTE France All rights reserved
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 「おのずと伝記の文言も具体的になりました。『チャオは第二炭鉱の第三幼稚園に通っていた』とかですね。すらすら書けてしまいました」

中国人は義も情も失った?

 チャオ・タオは伝記と脚本を読み返した結果、チャオの人生哲学は義を重んじることだ-との思いに至った。やがて不摂生がたたり車椅子生活を送ることになった初老のビンが、麻雀店経営者として自活する独身のチャオの前に現れ、厚かましくも自分の面倒を見てくれるよう泣きを入れる場面は象徴的だ。首を縦に振ったチャオの理由が自尊心にあふれ、かっこよく、味がある。「情からではなく義があるからだ」

 ただ、チャオにビンへの情が何も残っていないかといえば、「それは違う」とチャオ・タオ。「義は情を経て生まれたものだから」との解釈だ。

 情と義を重んずるチャオと、利にさとく自分本位に変化を求め続けるビン-。中国では後者の生き方が顕著になった気がする、と憂慮するチャオ・タオは「今後、中国はインフラ整備が進み、ますます暮らしやすくなる。同時に、中国人は生き方も問われているのです」と指摘した。

□ □

 ■チャオ・タオ(趙濤)Zhao Tao 1977年1月28日、山西省生まれ。中国を代表する国際女優。ジャ・ジャンクー監督に見いだされ、彼が手がけた「青の稲妻」「世界」「長江哀歌」「四川のうた」「罪の手ざわり」「山河ノスタルジア」などで主演を務める。

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