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歴史漫画『キングダム』作者・原泰久さんインタビュー 骨太な物語、ロマンも泥臭さも

「これからが物語のピーク」と話す漫画「キングダム」作者の原泰久さん(萩原悠久人撮影)
「これからが物語のピーク」と話す漫画「キングダム」作者の原泰久さん(萩原悠久人撮影)
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 「『三国志』と比べ、春秋戦国時代はほとんど扱われていない。(漫画のテーマとして)いける、と思いました」

 創作物で描かれる始皇帝のイメージといえば、書物を焼き捨て、儒者を生きたまま穴埋めにする焚(ふん)書坑儒(しょこうじゅ)などを行った暴君。原さんも「自分にも刷り込みがあり、最初は始皇帝が悪役の話を描こうと思っていた」という。だが、貨幣や度量衡の統一、法による支配…。調べるごとに、中国という国家の土台を一代で作った始皇帝に心引かれていった。

 「現在は研究が進み、焚書坑儒にも理由があったという説がある。『良き王』を描けるという自信はあったし、従来の始皇帝のイメージをひっくり返したいという思いもあります」

 『キングダム』の持ち味の一つが仲間との絆だ。下僕の身で天下の大将軍を目指す信を、周囲の大人たちが命を張って支える。この描写は、大学時代に漫画賞を獲得したがデビューには至らず、志半ばで入社したIT企業での経験が糧になったという。

 「実際入ってみると仕事が面白く、スーツ姿の先輩たちが情熱を持って働く姿がものすごく格好良かった。僕が大きなミスをしたときも、先輩たちが体を張って僕を守ってくれた。学生時代にすんなりデビューしていたら、『キングダム』の泥臭い部分は描けなかったと思う」

今が物語の6合目

 だが、漫画家になるという夢は諦めきれなかった。3年ほどで退職し、漫画に専念。平成18年に同作の連載を始めたものの、序盤は人気が出ず、打ち切りの恐れもあった。しかし、壮大な歴史ロマンに個性的なキャラクター、数十万の軍勢が戦場で激突する迫力-など、多様な魅力が次第に評価を集めていった。

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