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韓国工作員が北朝鮮潜入、金正日氏と面会…実話もとにした映画公開中

「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」のユン・ジョンビン監督(ツイン提供)
「工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男」のユン・ジョンビン監督(ツイン提供)
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 圧巻は、パクが平壌で最高指導者、朝鮮労働党中央委員会の金正日総書記(キ・ジュボン)に接見し、広告事業を提案する場面だ。別荘の大広間に、白い子犬と大勢の部下を連れて登場した金総書記は、小柄ながら他者を圧倒する独特なオーラを放つ。

 本作はどこまでが事実なのか。ユン監督は「ほとんどが実話だ」と強調する。脚本のベースは、黒金星がユン監督に送付してきた一連の工作活動の経緯に関する詳細なメモだ。

 ユン監督が黒金星の取材に着手した際、黒金星は国家保安法違反罪などに問われ韓国で服役中だった。そこでユン監督は塀の中の黒金星に連絡を取り、映画化の意思を伝えた結果、黒金星は快諾し、メモをまとめたという。

 「金正日総書記と黒金星の接見場面は、ほぼ忠実に再現できた」とユン監督。服役後、本作の試写会で出会った黒金星は表情に乏しい男だったが、鑑賞後は笑みを見せ、「映画は思ったより詳しくきちんと事実が盛り込まれている」と謝意を示したという。

 ただ、ユン監督は「事実を損なわない程度の脚色も加えた」とも明かす。本作を2時間程度に収めるために「複数の人物を1人に統合したケースもあった」という。

正義は両国のあり方変える

 物語には、1997年の韓国大統領選直前の政治状況が巧妙に盛り込まれる。南北統一を「非現実的」と一笑に付すユン監督ではあるが、「パクとリ所長は、それぞれの正義を追求して国家や民族の幸福につなげようと努力する。そんな生き方こそが少しずつ欺瞞に満ちた両国家のあり方を変えていくのではないか」と指摘した。

 南北問題で国際社会が神経をとがらせる状況は今も変わらない。ユン監督は「報道の裏に何があるのかを推理しながら、激動の朝鮮半島の動きを分析するのも面白いはずだ」と期待を込めた。

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