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【吉本会見詳報(2)】「芸人につらい思いをさせて申し訳ない」

吉本興業の岡本昭彦社長は、会見で涙をぬぐう場面も=22日、東京都新宿区(尾崎修二撮影)
吉本興業の岡本昭彦社長は、会見で涙をぬぐう場面も=22日、東京都新宿区(尾崎修二撮影)

 《会見は都内のイベントスペースで始まった。事務方から、これまでの経緯が時系列で説明された後、岡本昭彦社長が登場。黒いネクタイ、黒いスーツ姿で、深く一礼した後、話し始めた》

 「何よりも今回、反社会的勢力から、タレントが金品を受け取ったことに関し、事務所を代表して深くおわび申し上げます。ファンの皆さん、関係者の皆さん、大変ご迷惑、ご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。そして何よりも一昨日、宮迫博之君と田村亮君にああいう会見をさせてしまったことに対し、2人に非常につらい思いをさせてしまい、申し訳なく思っております。つきましては処分の撤回を行いまして、改めて、彼らがミーティングの席に立ってもらえるなら、ミーティングさせていただき、戻ってきてもらえるならば、全力でサポートしてもらえるならと思っている」

 《こう表明した岡本社長は、ここで着席した》

 「お伝えしたい2点について。コンプライアンスの徹底、芸人・タレントファーストで物事を考える、ということだ。この2つの徹底があってこそ、世界から愛され、信頼され、社会に貢献できる。にもかかわらず、所属タレントにおいて反社会的勢力から金銭を受け取る事態が発生した。つまり、反社会的勢力の排除が結果的に徹底できていなかった。また芸人・タレントファーストで物事を考えるということについては、お笑いを愛する芸人が、会社に対して不信感をつのらせ、結果、先日のような会見を行わせる結果となった。これらはすべて私の責任だ」

 「まずはコンプライアンスの徹底について。これまでの年2回の研修、24時間のホットライン、まとめた小冊子などを整備してきたが、今回の事態を受け、より反社会的勢力の排除などを含めた、共同確認書を取り交わす準備を進める。またホットラインは全員に電話番号を徹底し、いつでも困ったときに、あるいは何かあるときに、すぐにホットラインに連絡をもらえるような態勢を構築したい。例えば居酒屋で食事をしている際にでも、反社会的勢力かもしれないという人からビールを勧められたり、写真を撮ったりなど、断りきれないことがあった場合に、速やかに連絡ができる場所として、社員やタレントに徹底していければと思っている」

 「芸人・タレントファーストについては、事実関係が十分、明らかになっておらず、関係した芸人たちの意思が定まらない状態で、会見を行うことは、かえって芸人を傷つけると考えた私と、1日も早く謝罪をしたいという芸人の間で意思疎通ができず、つらい思いをさせてしまった。申し訳ございませんでした。タレント、社員を含め、吉本興業は全員が家族、ファミリーであると考えている。タレントが最高のパフォーマンスをできるように、われわれがその環境を作っていかなくてはならない。そのことに関しては一度もぶれたことがないと思っている。しかしその思いが本人らに伝わっていなかったということが、私の一番の反省点であり、不徳の致すところ。コミュニケーション不足を痛感している。多くの芸人が所属する現在、コミュニケーションがおろそかになってしまっているのではないか、日々の業務に追われ、彼らの声に真摯(しんし)に耳を傾けることを怠っていたのではないかと反省。一から見直していく所存だ」

 「吉本興業が笑いをお客さまに届け、笑顔の絶えない社会にするためには、才能あふれる芸人が、自分らしく活躍でき、生きていくことができる環境が何よりも大事なのにもかかわらず、その根本となる信頼関係が揺らいでいることに責任を感じている。その意味で今回の宮迫君と亮君は笑いをお客さまに届ける芸人であり、彼らが自分らしく生きていける才能を発揮できる環境になかったことを、本当の意味で、芸人・タレントファーストが実現できていなかったと、彼らに対して心からおわびを申し上げたい」

 「もし、彼らの気持ちが受け入れてもらえるものであれば…」

 《岡本社長はここで声をつまらせ、はなをすするような様子で「すみません」とし、涙ながらに声を震わせて続けた》

 「同じテーブルで向かい合って、彼らの思いに耳を傾け、最善の解決策を一から考えて参りたいと思います。今回の件に関しても、明石家さんまさんに『芸人のことを考えてやってほしい。もちろん、会社の立場もあるだろうけど、もし(契約を)解除するんだったら、俺が手伝ってやってもいいか』ともいわれた。松本(人志)さんからは、『そういう、ちょっと間違いをおかした子たちを、サポートできるような環境をつくって。それは俺も手伝う』ということもおっしゃっていただいた。その他、いろんなタレントさんや、あるいは大阪で頑張っているベテランの方から叱咤激励を受けた。会社としては、このような本当に素晴らしい芸人・タレントさんの思いに応えきれていないことを非常に反省している。これからその思いを受け止め、そのような受け止めができる組織をつくれるよう、進めていければ」

 「コンプライアンスの徹底、芸人ファーストの取り組みを必ず進め、世界中の人に笑顔を届けられるような会社を目指していければと思っている。この2つに関して、社長として至らなかったことの責任として、50%の減俸を1年間続ける。会長の大崎洋からも同様の申し出があり、50%の減俸を1年間続ける。加えて、吉本のすてきな芸人を応援してくださる方々、テレビの前でお笑いを楽しみにしてくださる方々、才能あふれるお笑いを志す人やアーティスト、スポーツ選手など、すべての芸人、タレント、社員全員は宮迫君と亮君の会見を見て、不安を感じたと思います。冒頭に事実経過を説明したが、本日は皆さんが疑問に思う、不信に思うことについて、正直にお話をする機会をいただきたく、本日の会見に至った。忌憚のないご意見、ご質問をちょうだいできればと思う」

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