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テロの重さを生きるパリ 喪失感との向き合い描く映画「アマンダと僕」

フランス映画「アマンダと僕」の一場面。アマンダ(左)は大好きな母親(右)を無差別テロで失う (C)2018 NORD-OUEST FILMS - ARTE FRANCE CINEMA
フランス映画「アマンダと僕」の一場面。アマンダ(左)は大好きな母親(右)を無差別テロで失う (C)2018 NORD-OUEST FILMS - ARTE FRANCE CINEMA
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 ミュルトリエの魅力は「大人びたところと幼さが同居している点」だとし、「アマンダと似ている。ぴったりの配役だ」と話した。

 限界まで感情を押し殺し、残酷な出来事との折り合いのつけ方を探す2人の静かな気迫に、見る者はいつの間にか引き込まれ、最後まで圧倒される。

前向きな成長物語に

 感情の繊細な動きを真正面から描きたい-はアース監督のライフワーク。「テロリストが繰り広げた卑劣な行為の一部始終には関心がなく、作品に盛り込まなかった。むしろ見る者に希望を与えたかった」。夏の強くまぶしい陽光が降り注ぐパリで、喪失感に向き合いながら必死に生きる2人の「可能な限り明るく前向きな成長物語へと仕立てることができた」と胸を張る。

 来日中、アース監督は、川崎市多摩区の路上でスクールバスを待つ児童らが男に次々と襲われ、19人が死傷した事件が起きたことを知った。「何の落ち度もなく、ある日突然命を落とした犠牲者の家族や関係者の悲しみは察するに余りある。心の専門家とケアに努めるなど、皆さんがよき方向に歩き出すことを祈るしかない」。4歳と2歳の父親でもあるアース監督は苦渋の表情を浮かべた。

■Mikhael Hers(ミカエル・アース) 1975年2月6日、パリ生まれ。映画監督。長編は「Memory Lane」(2010年)、「サマーフィーリング」(15年、公開中)、「アマンダと僕」(18年)の3本。

■Vincent Lacoste(ヴァンサン・ラコスト) 1993年7月3日、パリ生まれ。俳優。本作でリュミエール賞とセザール賞の主演男優賞にノミネート。フランスで注目の若手俳優の一人。

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