PR

エンタメ エンタメ

テロの重さを生きるパリ 喪失感との向き合い描く映画「アマンダと僕」

映画「アマンダと僕」のミカエル・アース監督(右)と主演のヴァンサン・ラコスト=6月20日、横浜市(高橋天地撮影)
映画「アマンダと僕」のミカエル・アース監督(右)と主演のヴァンサン・ラコスト=6月20日、横浜市(高橋天地撮影)
その他の写真を見る(1/2枚)

 昨年の第31回東京国際映画祭で最高賞に輝いたフランス作品「アマンダと僕」(公開中)は、テロで家族を失った遺族の苦悩と人生の再出発に優しいまなざしを向けた人間ドラマ。長編3作目の新鋭、ミカエル・アース監督(43)は「心に深く刻み込まれた傷は誰かの愛を得て必ず癒やされる。作品はそんな私の願いを込めたパリの人々への応援歌だ」と語る。(WEB編集チーム 高橋天地)

■パリ同時多発テロに着想

 初夏のパリ。便利屋家業で生計を立てる心優しい24歳の青年、ダヴィッド(ヴァンサン・ラコスト)は大の仲良しだった英語教師の姉、サンドリーヌ(オフェリア・コルブ)を無差別テロで失う。シングルマザーのサンドリーヌには7歳の一人娘、アマンダ(イゾール・ミュルトリエ)がいたが、引き取り手がなく…。

 アース監督が着想を得たのは、2015年11月に130人の犠牲者を出したパリ同時多発テロに遭遇し九死に一生を得た友人の体験談だ。友人は劇場で米ロックバンド「イーグルス・オブ・デス・メタル」のコンサートを鑑賞中、銃を乱射するテロリストらに襲われ、多くの観客の命が奪われた。友人は今でも、テロの生々しい記憶が不意に蘇り、恐怖心にさいなまれているという。

 「私をはじめパリの住民もまた、ふと事件を思い出し不安にとらわれるようになった。テロの後、パリの雰囲気もすっかり変わった。警戒に当たる軍人の姿が目立ち、どこか重たい空気が漂っているのだから」とアース監督。そんな時だからこそ心の傷と向き合い、懸命に乗り越えていくパリの人々の姿を描きたくなった。

 パリ生まれの主演、ラコストは「今パリで生きるとはどういうことか。この映画を通してよく分かるはずだ」と言葉を継いだ。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ