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被災地舞台の群像劇「美しく青く」 震災後の「生々しい美」 赤堀雅秋×向井理

 今作で初めて、赤堀の演出する舞台を踏む向井は、「僕が赤堀さんの作品を好きな理由は、日常の地続きの物語であること」と熱を込める。「単純な話では終わらない。幕が下りた後に考えさせられる」

 主人公の保は、集落の人間関係や、義理の母や妻が抱える問題と向き合おうとせず、「逃げてばかりの男」だという。そのぶざまで生々しい人物造形にもひかれた。「問題を後回しにする気持ちは分かる。世の中、実直な人間ばかりではない。誰でも、逃げ口を見つけて生きている」と優しい目線を注ぐ。

 震災当時、向井は大阪で舞台の初日を迎えていた。「無理を通して上演し、当時は不謹慎だと批判された。九州への巡業も『あいつは逃げている』なんて言われた」と苦い思い出を振り返る。「エンターテインメントは絶対的な平和の上に成り立っているということに気付かされた」

 震災を背景に、日常を描いた作品を主演するにあたって、「何げない日常って絶妙なバランスで存在していて、本当は得難いもの」だと語る。「舞台を通して、改めて生きることの醜さや美しさを感じてもらえれば」と笑った。

 Bunkamuraシアターコクーン(東京都渋谷区)で、11日から28日まで上演。問い合わせは、Bunkamura、03・3477・3244。

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