PR

エンタメ エンタメ

「電車を止めるな!」 経営難の銚子電鉄が映画制作 関鉄の元PRレディーも出演

車両内でのロケ風景(銚子電気鉄道提供)
車両内でのロケ風景(銚子電気鉄道提供)

 銚子電気鉄道(千葉県銚子市)が経営状況の改善を目指し、運営する鉄道を舞台に制作する映画「電車を止めるな!」に、茨城県在住の女優、池上恵さん(40)が出演する。同県のローカル鉄道をPRするマスコットレディーを務めた経験を持つ池上さんは、今度は役者として鉄道存続の一翼を担うことになった。映画を通じた鉄道の魅力発信や沿線の活性化に期待を込める。

 「電車を止めるな!」は、廃線寸前の鉄道会社が企画した「心霊電車」のイベントで本物の心霊現象が起こり始める、というストーリーだ。「ファンタスティック・ホラーコメディー」と銘打ち、ホラーの要素に笑いや涙、感動を交え、観光スポットなど沿線の見どころも盛り込んだ。9月以降に全国ロードショーとなる予定という。

 銚子電気鉄道が、老朽化した変電所の修繕にかかる約2億円の費用を確保しようと、低予算でヒットしたホラー映画「カメラを止めるな!」に触発されて制作を思い立った。ネット上で資金を募る「クラウドファンディング」を実施し、制作費に充てる目標額500万円を達成した。

 「このままでは電車が止まってしまうので、映画の興行収入をもって鉄道を守りたいと思います」-。資金募集のフレーズには、厳しい経営状況をも「ネタ」にしてしまうローカル鉄道のたくましさがにじむ。

 池上さんは劇中で関西弁を話す銚子市の占い師「広瀬じゅず」を演じ、霊媒師でもあると聞きつけた鉄道会社の社長に協力を求められ心霊電車に参加する。

 3月にネットニュースで映画のオーディションを知り、記事に添えられた鉄道車両の写真を目にして即、応募した。その後、2回のオーディションを経て出演が決まった。

 監督から役のイメージを「大阪のおばちゃん」と伝えられ、関西弁の発音を練習したり、大阪へ出向いて本場の「おばちゃん」を観察したりして役作りに励んだ。

 池上さんは、関東鉄道(関鉄)が茨城県内で運行する2路線をPRするマスコットレディーを務めた経験があり、「ローカル鉄道つながり」で映画を見た人が関鉄に興味を抱くことも願っている。

 「たくさんの人に見てもらえる作品にしたい。映画を見てよかった、銚子に行ってみたいと思ってもらえれば」

(海老原由紀)

■ ■ ■

 銚子電気鉄道 銚子-外川間の6・4キロを運行するローカル鉄道。大正12年に「銚子鉄道」として営業を開始した。昨年8月には「まずい」経営状況を打破するためにスナック菓子「まずい棒」を発売し、公式サイトで「電車なのに自転車操業」と窮状を訴えるユニークなPR戦術が注目を集めた。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ