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「勉強感」より面白さ 科学児童書がヒット

 定番は「昆虫」や「恐竜」だが、最近は「危険生物」や「宇宙」も人気だ。こうした定番外のテーマや「くらべる図鑑」といった切り口、付属DVD、実生活で役立つコラムを盛り込むなど、エンタメとして楽しみながら世界が広がるよう随所に工夫が光る。

■子供が主人公の漫画

 累計860万部。今、小学生に大人気の科学漫画が朝日新聞出版の「サバイバル」シリーズ(20年刊行開始、全67巻)だ。韓国の漫画を翻訳したもので、子供たちが「深海」や「人体」といった世界に入り込み、数々のピンチに立ち向かう。笑いあり涙ありのストーリーが面白く、科学的にも本格的な内容が盛り込まれているので、おのずと科学の知識も身につく。同社サバイバルプロジェクト室室長の須田剛さんは「従来の科学漫画は教科書の延長線上で、先生や博士がテーマを解説する形だったが、このシリーズは子供が主人公。子供が共感しやすい」と人気の理由を語る。

 テーマも豊富で、異常気象や人工知能(AI)といった、小学生が実生活でも見聞きする題材が少なくない。須田室長は「子供たちも読んで知ったことを家族と話したり、学校や家庭で壁新聞にまとめたりして、さらなる興味や自信につなげている」と話している。

 ■共感的に読む面白さ

 本紙コラム「親子でわくわく かがく絵本」を執筆する国立音楽大教授、同付属幼稚園長の林浩子さんは「科学と聞くと、大人はついお勉強的なものを想像するが、本来子供は科学が大好き。生き物、自然、車、料理などは子供にとって最も身近な題材」と指摘する。その上で「従来の科学教育は、大人が教科書や授業で知識を与えるといった側面が強かった。優れた図鑑や科学絵本などには、子供がその世界に入り、共感しながら見ていける面白さがあるのでは」との見方を示した。

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