PR

エンタメ エンタメ

【アイ・ラブ・ニューヨーク】メディアの狂騒

米演劇界最高の栄誉であるトニー賞(AP)
米演劇界最高の栄誉であるトニー賞(AP)
その他の写真を見る(1/2枚)

 来月9日(日本時間10日)にトニー賞が発表されるのを前に、ブロードウェーの話題作をチェックしている。中でも面白かったのは、視聴率争いに奔走するテレビ局の狂騒を描いた「ネットワーク」だ。

 1976年に公開された映画を基にした作品。ベテランの男性キャスターが解雇を宣告されて生放送中に自殺すると発言。この騒動で視聴率は上がり、テレビ局側は正気を失いつつあるキャスターを重用するが、視聴率が急落すると衝撃的な結末が待っている。

 キャスター役の主演俳優は約40年前に映画をみたとき、「起こりそうもない話」と思った。だが、視聴率重視の報道や、キャスターが社会への怒りをぶちまけて視聴者の共感を呼ぶ姿は、現在の米社会を予見したかのよう。ポピュリズム(大衆迎合主義)の恐ろしさとメディアの責任の重さを改めて思い知らされる。

 演出も面白い。舞台上で役者が演じるほか、カメラで撮影したライブ映像が流れ、舞台と映画を同時鑑賞している感覚に陥る。また劇中のバーには特別な観客席があり、舞台上でコースディナーを食べながら観劇することができるのだ。

 最後には歴代大統領の就任式の様子がダイジェストで流れる。客席から湧いたトランプ大統領へのブーイングも作品の一部のように感じた。(上塚真由)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ