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【シネマプレビュー】轢(ひ)き逃げ 最高の最悪な日

 「TAP-THE LAST SHOW-」に続く水谷豊の監督第2作。

 副社長の娘との結婚を直前に控えたエリートの秀一(中山麻聖(ませい))が自動車で女性をはねてしまう。助手席の親友、輝(石田法嗣(ほうし))の「誰も見ていない」というささやきを聞き、秀一はその場から逃げ出すが…。

 舞台となる港町をカメラが上空から紹介し、下降しながらゆるやかに登場人物に迫っていく冒頭のワンカットや、ひき逃げにいたる緊迫感あふれる編集など、趣向を凝らした映像に目を奪われる。長年テレビドラマ「相棒」で刑事を演じる水谷が脚本も担当したが、岸部一徳と毎熊克哉(まいぐま・かつや)が演じる刑事は事件解決にほぼ寄与しない。図式的な物語を避け、秀一の罪悪感に起因する恐怖と、被害者の父、光央(水谷)の怒りの描写にこだわるあたりに昨今の映画やドラマに対する水谷の思いがうかがえる。

 ただ、逃げる際にひいた女性を車で踏みつけた秀一には、あまりに共感しづらい。また、展開がやや偶然に頼りすぎな点もあり、物語への没入が妨げられるのは残念。10日から東京・有楽町スバル座、大阪・梅田ブルク7などで全国公開。2時間7分。(耕)

 ★★★(★5傑作 ★4見応え十分 ★3楽しめる ★2惜しい ★1がっかり ☆は半分)

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