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【平成史】音楽 CDからネット視聴に 曲作りも変化

歌手・安室奈美恵=平成9年10月22日
歌手・安室奈美恵=平成9年10月22日
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 だが、11年から年間生産額は減少の一途をたどった。21年には10年のほぼ半分にまで落ち込んでしまった。平成の中盤以降、インターネットや携帯電話の普及で娯楽全般が多様化。ゲームなど人気を分け合うライバルがぐっと増えた。また、デジタル化は、音楽商品が流通する上で、CDなどの「入れ物」を不要にした。だから、CDの生産金額は下げ止まらなかった。30年は元年の6割になった。

 27年に日本でサービスが本格的に始まった「定額制聴き放題」は、サービスの利用料を支払えば、インターネット上に収納されている無数のヒット曲を好きなだけ聴ける。個々の曲を購入する必要はないのだ。

globeのコンサート。右はボーカルのKEIKO。左は小室哲哉=1998年8月3日
globeのコンサート。右はボーカルのKEIKO。左は小室哲哉=1998年8月3日
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 音楽ジャーナリストの柴那典(とものり)さんは、このサービスがヒット曲の作り方そのものを変えつつあると指摘する。「出だしで聴き手の心をつかまないと、次の曲に飛ばされてしまう。そこで、イントロを省いていきなり印象的な歌詞で始まる歌が増えた」。米津玄師(よねづけんし)さんの「Lemon」などを例に挙げる。2月に千葉市で開かれた見本市「ライブ・エンタメEXPO」の講演で語った。

 世は歌につれ。多くのヒット曲で彩られた平成は、CDという音楽の「入れ物」の栄枯盛衰の時代でもあった。そして歌は世につれ。次の時代「令和」に向かって、歌は、その形そのものが変わろうとしている。

全国ツアーで「何度でもLOVE LOVE LOVE」を熱唱するボーカル・吉田美和(左)と中村正人=平成19年9月23日、国立競技場
全国ツアーで「何度でもLOVE LOVE LOVE」を熱唱するボーカル・吉田美和(左)と中村正人=平成19年9月23日、国立競技場
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 ■コンサートは右肩上がり

 コンサートの事業者らで構成する一般社団法人「コンサートプロモーターズ協会」によると、平成30年の国内の音楽公演の売り上げは3448億円で、8年の集計開始以来最高を記録した。公演数は3万1482回。これは元年(昭和64年を含む)の約3・5倍。入場者数は4862万人で、こちらも元年(同)の約3・2倍。平成に入ってコンサート市場は成長し続けた。

 同協会は、「インターネットの普及と体験型消費需要の高まり」を主な要因に挙げる。ネットは、公演情報の取得やチケットの購入を容易にし、SNS(会員制交流サイト)による口コミは絶大な宣伝効果を発揮するという。

 また、東京ドーム(昭和63年)、横浜アリーナ(平成元年)など大型会場が相次ぎ開業し、「平成は大規模公演が可能になったことも大きい」(同協会)という。

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